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『伝わる英語表現法』徹底活用術を公開します

2021年になって話題沸騰の長部三郎『伝わる英語表現法』(岩波新書)を学び尽くすための方法を解説します。(最終更新:2021.09.15)

「えっ? どんな本なの?」と思ったあなたは,まずはこちらの記事をご一読ください。

一言で表すと「英作文攻略の秘伝書」といったところでしょうか。

「英作文か。受験勉強でしょ? 僕には関係ないや」と思ったあなた。ちょっと待ってください。「英会話」には興味ありませんか。ありますよね,やっぱり。そりゃそうですよ,英会話,できたらカッコイイですもん。

英作文は英会話の土台です。

英作文は英会話の土台です。

英作文は英会話の土台です。

大事なことなので3回言いました。

英会話を楽しむためには,正しい英語を発話する必要があります。その「正しい英語」を生み出すのに重要なのが英作文の知識・考え方なのです。

で,その「英作文の考え方」をしっかりと教えてくれるのが『伝わる英語表現法』なのです。

この本は非常に素晴らしい本なのですが,ある程度の英語の知識が前提になります。高校で勉強したことをぼんやりとでも覚えていたら大丈夫なのですが

(この機会に英語をしっかり勉強し直そうかなあ!)

というやる気・元気に満ち溢れたあなたに何冊かの良書を紹介します。これらと合わせて学習してもらえれば,間違いなく世界が広がります。

まずはこちらの記事で紹介した2冊を。

1)竹岡 広信『必携 英単語 LEAP Basic』
本当に重要な基本単語を竹岡師が厳選。覚えやすい配列とシンプルなフレーズ・例文で持続可能な英単語集になっています。(ちょっと簡単かも)(このくらいだったら知ってるよ)という人も,『独学大全』の「可能の階梯」を思い出して取り組んでみてください。

2)仲本浩喜『仲本の「壁」を突破する英文法完全速習講義』
世間には自称「わかりやすい」英語本がたくさんありますが(その実態は…多くは申しますまい),仲本先生は本当にわかりやすく,かつ学問的厳密さを損なわず,加えて抱腹絶倒の筆致で名著を連発してきたレジェンドです。この本で読み書きに必要な英文法の重要ポイントを徹底理解してください。

3)田中健一『英文法基礎10題ドリル』
拙著です。仲本先生の本を読んでから取り組んでもらうと効果は抜群です。どんな本なのかは読書猿さんが書いてくださった紹介文を引用しておきます。

英文法を理屈で理解するのではなく,血肉化するのにもってこいの教材だ。文法というと毛嫌いする人は少なくないが,そんな人に詳細で分厚い文法書は不向きだろう。この教材は,まさに言葉を理屈で理解するのが苦手な人のために作られたトレーニングブックである。また,学習が苦手な人は,問題を解いていて間違いが積み重なると途端にやる気を失ってしまうが,この本の著者は学習者心理を熟知しており,できる限り躓かぬようベイビーステップで進める細かい工夫が随所になされている。(「週刊ダイヤモンド特別付録」 読書猿「別冊独学大全 学び直し12ヵ月ガイド」より)

こちらが(ちょっと難しいかな)(もうちょっと前で躓いてるんだよ)という方には『英文法入門10題ドリル』をおすすめします。

4)田上芳彦『トピック別 英作文頻出表現活用ハンドブック』
今回の記事の目玉情報です。先ほど,「英作文の考え方」をしっかりと教えてくれるのが『伝わる英語表現法』だと書きました。「英作文の知識」をコンパクトにまとめてくれているのが田上先生のこちらの一冊です。残念ながら現在絶版ですが,街の書店で探したらひょっとすると出会えるかもしれません。【追記】※12月に改訂版が出るそうです。

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