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「良い天気ですね」を卒業したい

日々の社交辞令ランキング1位の「いい天気ですね」を卒業したい。
「今日暑すぎ」とか、「雨ひどいですね」とかもこれに含む。

天気の話やめませんか、と社会に訴求するだけでは無責任なので代替案を用意したい。

まずは「いい天気ですね」がなぜこんなにも重宝されるのか観測したい。
以下のような効能が見える。

・絶対相手が知っている
 →自分がいい天気なら、道ですれ違った近所のおじさんの天気も絶対いい天気だし、いい天気の中歩いてるわけだからおじさんもいい天気であることは絶対知っている。

なので、「いや、どうでしょう、存じ上げません」みたいなリアクションは絶対ない。

・共通の話題で共感を誘える。
 →相手との共通の話題ってあんまりないにもかかわらず会話が盛り上がる条件だったりする。

通りすがった近所のおじさんとか、共通の話題なんかあったもんじゃない。なので共通である天気を持ち出す。

・日々刻々と変わる。
 →相手との共通の話題でよければ、「リンゴはめっちゃ赤いですよね」とかでいいはずだが、それじゃ変化がなさすぎる。

共通の話題であり日々刻々と変わるのは何か、天気だ。

共通の話題なのにマンネリ化しにくいのは素晴らしい。

・3Sに抵触しない
 →政治、宗教、思想のような、相手の価値観に抵触しないのが天気だ。
ただの社交辞令で相手の琴線に触れるのはコスパが悪い。天気最高だ。

・相手のリアクション一覧に載っている
 →相手もよく「いい天気ですね」と話しかけられるので、リアクションがすぐ出るように訓練されている。相手にも気を使った社交辞令だとは恐れ入る。

以上のようなメリットが観測されるが、よもやこれを超える社交辞令はあるのだろうか。「いい天気ですね」が優秀すぎる。

あえて挑戦する。

相手との共通の観測ポイントを作り、さらに日替わりであればよい。
いつもその場にある相手との共通の観測ポイントといえば「自分の体」か「相手の体」で、そのうち自由に下ごしらえができるのは「自分の体」だ。

なので、自分が着ている洋服とか靴とか、そこらへんの「色」とかどうだろう。

いや、いつも自分の服の話じゃただの勘違い野郎と思われなくもないので、自慢話みたいなニュアンスは減らしたい。

ちょっと恥ずかしい内容がいいと思われる。

そこで思いついた。日替わりで色が変わるホクロを顔面に張り付けて歩こう。どうだろう。

「こんにちは~」
「こんにちは~」
「今日の僕のほくろは緑ですよ~」
「いいのう、昨日の茶色は汚れに見えたからな~」

どうだろう、かなりいいんじゃないかと思う。

「いい天気ですね」を使うことに課題感を持っている勢に刺さること間違いない。上記提案を訴求するためにも、付けボクロ12色セットを販売することを明日うちの副社長に相談する。

皆さんは何かいい案をお持ちでしょうか。

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