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いちばんすきな花 負けた側に立つ心情

ドラマ「いちばんすきな花」の2話目も観た。やっぱり好きだ。

とくに今回ひびいたのは、ちびっこ相撲のエピソード。体格の小さいこども(sとする)が大きい子ども(b)に粘って勝ったことに、聴衆が沸き立つ。隣で観ていた母も感動したと話す。

しかし、主人公格のひとりである潮さんの表情は暗い。bの側に立って、どんな気持ちになったか想像していた。負けたことを素直に悔しがれるだろうか、恥ずかしさの方が大きくなっていないか、相撲を続けることができるだろうかと。
恵まれた体格を活かすことは悪いことではない。でも、恵まれた体格(容姿も)を活かさないことは許されない。そんな暗黙の苦しさを考えた。

シーソーでバランスの悪い側に立つという戸田真琴さんの考え方を思い出した。(戸田真琴さんと飯田エリカさんのポッドキャストなどより)

これはたぶん優しさとかではなく、生まれついての素質のようなもの。ホモ・サピエンスがバランスをとって生き延びることができた性質だと思う。

どちら側の立場で事実を捉えるかは人それぞれで良い。みんな同じ考えは気持ち悪い。

自分もハンカチ王子とマー君の試合をみて、マー君の方に心が寄った覚えがある。

他にもところどころ(ほぼすべてだけも)身に覚えのあることばかりで、リアルタイムで追いかけられる幸せを味わうことにする。

自分を省みることができる物語はすごいと思う。ドラマの話をするとつい、自分の話になってしまうみたいな感じ。良い作品。自己開示の頻度と深さには気をつけよう!(自戒)

感謝(驚)