ベトナム「国産」車、販売開始!ビンファスト
7月28日、ベトナム自動車メーカー「ビンファスト」がセダンとSUV二車種の納車を開始したと報じられた。
同社は2017年に投資金額15億米ドルでハイフォンに創立されたばかりの自動車メーカーだ。ベトナム最大のコングロマリット・ビングループ傘下の企業である。
ビングループは2006年、ニャチャンにリゾート施設を、ハノイにレジデンス・ショッピング・オフィスの複合ビルを建設したのを皮切りに、マンション開発、病院、薬局、学校、小売、農業、都市鉄道から道路建設、果ては自動車、スマートフォンまで作るまでにいたった。およそこの13年の間の彼らの企業発展のスピードはまさに目をみはるものがある。
同社が売り出した車は電動バイク「クララ」にはじまり、四輪小型セダン「ファディル」、大型セダン「ラックスA」、SUV「ラックスSA」である。デザインはイタリアのピニンフィリーナ、部品やエンジンなどは欧州自動車部品メーカーの協力を得て、短期間で自動車を製造し市場に提供を開始した。
自動車製造には日本の技術が得意とする「すりあわせ型」であり、簡単には新規参入できないとされてきたが、彼らはまるでプラモデルを組み立てるかのようにモジュール化した部品を組み合わせて自動車を製造したのだ。
今後、電気自動車やバス製造も視野にいれ、東南アジアを市場とする自動車メーカーとなるとしている。
日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2019年8月号掲載