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ダナン市で感染発覚、ロックダウンで臨戦体制

 7月25日、コロナの市中感染者ゼロの記録が連続100日となるその日、ダナン市から市中感染者が見つかった。57歳男性、この1ヶ月はダナン市内から一歩も外にでていないとされ、市中感染は間違いないとされている。感染ルートは不明だ。

 それから1週間を経て、ダナン市、クアンガイ省を中心に200名もの感染者が見つかり、死者もゼロだったものが6名にも膨れ上がった。

 ベトナムでは3ヶ月もコロナの市中感染者がゼロであり、街に活気が戻ってきたばかりであった。国内旅行も盛んで、夏休みにダナンをはじめ海へ山へと休暇にでかけた人も多かった。そこでこの急速な感染者増で一挙に臨戦態勢になった形だ。

 ダナン市は中国の武漢と同じように航空機、鉄道、バスもストップした。旅行客は自分の街にあわてて戻った。ハノイでは約7万名もの旅行客が戻ってきた。そのうち4.5万人はすでに簡易検査を受け、すべて陰性だったと報告されている。検査後も自主的な隔離が求められている。

 ただハノイでも2週間ほど前にダナンを観光し、戻ってきた人に感染者が2名見つかっている。彼らがハノイに戻ってから働いた場所や訪問先も公開され、感染の疑いがある人は申し出るよう求められている。

 ハノイではバー、カラオケ、大人数の集会、フェスティバルは自粛を要請されている。ただ街ごとロックダウンするといった強度な規制はしかれていない。経済維持とのバランスをとりつつ感染防護策がとられているようだ。

日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2020年8月号掲載

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