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あらたな市中感染者発生で日越往来正常化は?

 日本では12月4日現在、1日の感染者数が2438人、重傷者も505人、死亡44人で感染拡大がとまらない。このコラムが皆さんのお手元に届くころには一定の収束をみていることを期待したい。

 ベトナムでは90日間もの市中感染者0の記録が続いていた11月30日ホーチミン市で感染者4名が確認された。ベトナム航空の男性フライトアテンダントが日本からのフライト後、自宅での隔離期間中に英語教師と会い、その英語教師も感染したことが検査によって確認された。この二人の感染はベトナムの新聞紙上で報じられ、SNS上ではこのフライトアテンダントとベトナム航空の管理不行届きを非難する声が巷に満ち満ちた。

 これを受けてベトナム首相は予定されていたベトナム航空を含むすべての商用便再開を中止し、一定の緩和策も勧められたが外国から帰国したすべての人を14日間隔離すると発表した。ベトナム航空への支援策が国会を通過した直後でもあり、ベトナム航空により厳しい措置がとられたのだろう。

 14日以下の訪越にあたっては一定の条件のもと、隔離不要で商用出張ができる措置も発表されていたが、それも難しくなる。旅行業がコロナ以前の状態に戻るのはさらに先になることが予想される。

 私の会社も事業の柱である旅行業が実施できなくなり、そろそろ1年になろうとしている。さらに日越往来再開の日が遠くなればなるほど、旅行業はあきらめ他事業への展開も図らなければならない。

日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2020年12月号掲載


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