どうしてあの人が…と思う時

著名な方、人気のある有名人、そういう方の思いもよらない訃報を聞いた時、
「どうして?」という疑問が真っ先に浮かぶけれど、
それだけのことがその人の身に降りかかっていたのに、誰にも言えなかったんだな…と思うと、その誰にも言えずにひとりで抱え込んでいた時間はどれほど辛かっただろうかと考えて、涙が止まりません。

うつ病になった時、絶対にこのことは話すまいと思っていた人がいます。
一番親しかった同僚です。
自分とは正反対の、明るくサバサバしていて異性にもモテる、何故か私をとても好いてくれていた同僚。
うつ病の渦中にあった私にとって、否定の言葉はとても恐ろしいものでした。
いい意味で、彼女ならこの私の状況を笑い飛ばして「飲みに行きましょうよ!」なんて誘ってくれるんだろうなぁと思っていました。それがとても怖かったのです。
「そんなこと」と言われるのが怖かったのです。
私にとっては生きるか死ぬかの問題でした。

ここまで書いて、涙が止まらなくなってきてしまいました…。
なんとか最後まで書きます。

彼女が悪いと言いたいわけではありません。
私は彼女が大好きだったし、だからこそ、彼女の言葉で傷つきたくなかったし、私の為を思って励ましてくれる彼女に、その効果のない私を見せたくはなかったのです。
彼女にとって1番の方法で慰めてくれることは分かっていたからです。
でもその時の私にとってそれほど辛いことはありませんでした。

私は三浦春馬さんを深くは存じ上げておりません。
彼の友人やご家族はきっと今回の訃報にとても心を痛めているんでしょう。
ツイッターを少し見ただけで涙が止まらなくなってしまいました。

私の場合で書きます。
こういう事が起こってしまった時に、周りの人は、どうか必要以上に責任を感じないで欲しい。
信用していないとかではなく、相談できない理由があるんです。
友達じゃなかったの?って思いますよね。でもそうじゃないんです。大切な友達だから言えない場合もあるんです。

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