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フルマラソン、走ることにしました

胸騒ぎがして、マラソン大会のホームページを開いてみたら、今日までがエントリーの締切だった。
通勤途中でそのことが判明し、登録したいが、パスワードがわからない。パスワード再設定メールを受け取り、再び登録画面へ。
なんとか勤務時間開始までに登録し終わる。

というわけで、悩んでいた時間が長かったわりに、締切に追われる形で、フルマラソンに再チャレンジすることになった。

でも、お母さん、またとれちゃうんじゃないの?
と、思慮深い次男は心配する。
そうそう、前回フルマラソンを完走して、失ったものが2つある。その一つは、両足の親指の爪である。
こう書くと、とても痛そうに思うが、特に痛みを伴わずに、とれた。

マラソンを走り終えたあと、左足の親指の爪が真っ黒に、内出血していた。そして、程なく右足も。そこから何となく、爪が浮いているような気がしてきたので、テーピングで固定。
マラソンから2ヶ月経ったある日、テーピングを取り替えようとしたとき、テープと共に、爪がとれた。
さすがに私も驚き、とれてすぐに、またかぶせた。
痛くない。そこは安心できたが、爪がとれる経験がなかったので、かなり焦った。まあまあ、それでも爪はそこにある、ので、爪から古いテープを注意深く外し、新たなテープを付け直した。
そこからまた数ヶ月。子どもを連れてプールに行っても、海水浴に行っても、爪のことが気になった。
そして先月の始めあたりに、ようやく新しい爪が私の元々の爪先まで到達した。

病院で診てもらったわけではないので、あくまでも推測なのだが、爪がとれた原因は、靴か靴下、あるいはその両方にあるのではないかと思う。3択になっている時点で推測になっていないのだが。
靴について言えば、10年以上前に走ったときの靴でなく、新しい靴で42kmあまりを走った。用意するのが遅かったが、練習でも一ヶ月くらいは走っていたので、安心していた。

そして靴下は大会の1週間くらい前に、先生からプレゼントされた。
持ち家も、一人暮らししているマンションも市外なので、当日は応援には行けませんが、と言いながら、靴下とランニンググローブを手渡された。
職場の仲間と夕方練習に走り出すときは、いわゆる軍手を使っていた。そして田舎の我が町にはスポーツ用品店がない。だから、とても嬉しかった。
靴下は五本指のもの。長距離を走るためのものだそうだ。履いて走ってみると、これまで履いていたものよりも、指で掴む感じがした。
履きやすかったこと、そしてもらったことへの感謝、あるいはそれだけではない様々な気持ちも込めて、大会当日に着用した。

靴の中で靴下が滑っていたのか、靴に親指が当たり続けていたからか。
今回はせっかく新しく伸びてきたところの爪なので、大切にしたい。

もう一つの失ったものは、体重である。
失う、なんていう言葉を使うのはおかしい。単に体重が減ったのである。
156cm、49kg。産後からここ数年はこの数字だった。約3ヶ月の練習を経て、体重は47kgになっていた。そして大会が終わった夜には45kgになっていた。
10年以上前も、フルマラソンを走った日は2kg減っていた。そのことを懐かしく思いながら、体重計を降りた。そして大会から半年以上、体重は47kgのままだ。体型はどうかというと、太腿の内側に隙間ができたように思う。筋力が落ちていなければいいのだが。

さあ、今年はいつから走り始めるか。私が住んでいる町も、ちょうど気温がぐっと下がった。
走るには、いい季節だ。

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