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受験生。私も彼も。

読んだ本の感想を、
とnoteに薄文字で書かれていたので、それから書くが、
なかなか難しいです。でも、頑張って覚えます、
と言うのが正直な感想。
何の本を読んでいるかというと、管理職試験についての参考書である。

5月、上司と面談する中で、来年度あたりに受験しようかと思います、
と述べたのであるが、
だったら、今回受けたら、
早く受かっておくと、合格した時の給与が違うよ、
と勧められ、というより、唆され、
じゃあ、受けます、
といつもの勢いで回答してしまった。

大変、とは聞いていたが、こんなにしんどいとは思わなかった。
これまで雰囲気でしか知らなかった法律、法令、国の方針を片っ端から頭に入れて、自分の意見を述べないといけない、というわけで、採用試験以来、
いや、大学受験以来くらい、文字を読んでいる。

というわけで、なかなか「書く」ことができない。

そして、私の婚外恋愛中の、言い換えれば不倫相手の「先生」も、同じように、私よりもうちょっと上の試験を受ける。
これは、ある意味大変効率がいい。
先生も私も受験生、それぞれに似たようなことをお勉強しているので、遊ぶ時間がない。
しかも最近の先生は、勉強が進んでいないストレスからか、それとも早く帰宅するためのポーズなのか、これまでになく人との接触を断っている(つまり、ダンマリ状態なのである)。

この間など、先生の隣に座っている若手職員から悩み相談を受けた。
私(よくできる新任さん)、〇〇さん(先生のこと)を怒らせてしまってるんでしょうか?
見た目も可憐で、思慮深い新任さんの言葉を聞いていた私と私の信頼するもう1人の女性職員は、2人同時に
それはない!
と、否定した。

私は、
あなたにじゃなく、その向こうにいる、上司に対する苛立ちが〇〇さんを黙らせてるのよ、
と説明し、
単なるワガママ、子どもなのよ!
と、私の友人は熱弁し、かつて、私と先生が些細なことでケンカした(実際のところ、先生が一方的に私を無視し始めた)経緯と、先生の取り扱い方を語り出した。

相手の悪いところも含めて、その人のことを愛せますか、
なんて問いがあるとすれば、このことから考えても、YES、だろう。
そうじゃなきゃ愛される人、つまり完璧な人格の人間なんて、そうそう出会えない。
まあでも、今のところ、お互いに利害関係が一致しているから同じ時間を共有できているわけだ。

今は、愛情よりも性欲よりも、試験に受かることが一番。
両立できるギリギリのところで、お互い頑張りましょう、とエールを送りつつ、
それでも周りに気を遣わせるような態度はダメですよ、と、
2人きりの車内でやんわり先生に伝えた。
次に会えるのはいつのことやら、と思いながら、
気をつけて、と車から出ていく先生に手を振った。

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