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マラソンを走るかどうか、悩み中。

ここ数年、結婚前、妊娠前に好きだったことや、チャレンジしたことに再びやってみる、ということが多く、そのうちの一つがフルマラソンへの参加である。

もともと運動経験も少なく、短距離を走るのは遅い方だったが、体型がマラソン向きなのか、体力と根性で、約15年ほど前、42.195kmを5時間くらいで走り切ることができた。
その時は、職場の後輩から、やってみましょう、走り方は教えますよ、と誘いを受けて始めた。
そして昨年、同じように誘われた。

高校生が体育の授業の始めにする、準備運動くらいのスピードで5時間走り続けられれば、十分ゴールできると基本的には考えている。あるいは、ちょっとおしゃべりしながらくらいのスピード。専門家ではないので、あまり科学的な根拠はないのだが。
練習は本番の約3ヶ月前から始める。それより前になると、暑くて走れない。

しかし、フルマラソン初挑戦の頃の私はギリギリ20代、そこから結婚、妊娠までの3年間完走できた。毎回少しずつタイムを縮め、自慢するような成績ではないが、楽に走れるようになった。
そして去年の今頃、経験者とはいえ、もう40代も半ば、体力が、身体の各パーツが、フルマラソンに耐えられるのか、とても心配だった。
コロナがようやく落ち着いてきたこともあり、久々の開催で、高い参加費ではあったが、地域に貢献するつもりもあり、参加を決めた。

結果は、見事完走。
ただ、これまでにないくらい疲れた。原因の一つは、本番になると周りのランナーに追い立てられるように、ハイペースで走り続けてしまったことだ。

それから約半年。職場の机に置かれたフルマラソンのチラシ。また頑張ってみようかな、次はもっと自分のペースで走ってみたいな、と思う。
子どもたちに相談すると、いつまでもかわいい末っ子三男が
でも、お母さんが夜に走りに行くの、心配……
と言ってくれた。

そうだ、昨年の今頃は夫がまだ家にいたので、子どもたちが寝るのと同時に、走りに出るのが日課だった。
とにかく、2人きりになりたくなかった。リビングでテレビを横目で見つつ、ソファで寝そべりスマホを触り続ける夫に声もかけず、外に出る。
そして満点の星空のもと、好きな曲を聴きながら、目標を決めて走り出す。その解放感と、達成感は何事にも変えがたかった。あの時間があったから、耐えられた。
今年は、もうその必要はない。好きな時に好きな音楽を聴ける。孤独かもしれないが、無駄なプレッシャーや息苦しさを感じることはない。

本当に走る?もう少し悩んでみる。

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