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見せたい2人、隠したい2人

よく不倫相手である先生(職場の上司で研究熱心、読書や音楽をこよなく愛する。穏やかで優しい人が好き、と口では言っているわりに、言動が穏やかではない私と不適切な関係を続けている50代男性。単身赴任中の既婚者)は、常々、
不倫なんですから、行動に気をつけてください。
絶対に誰にも話してはいけません、
と、私に説教してくるので、内心、
話してません。noteに書いてるだけです、
と、毒付いている。

私が先生とのことをnoteに書けば書くほど、
おすすめの記事やスキしてくれた人々をたどっていくと、不倫や婚外恋愛に取り組まれている方々の投稿に出会う。
どうもそれらを読んでいると、この春の人事異動で遠距離になられる方が多く、もし自分なら、と考えさせられる。

私と先生にとって、新年度を迎えるにあたっての人事異動は、変わりなし、だったのだが、
先生にとっては落胆の変わりなし、だった。

落胆の理由は、我々の一番上の上司、Aさんが異動しなかったということだ。

先生はAさんの下、つまり中間管理職なのだが、パワハラとまではいかないにしても、何かとAさんからプレッシャーをかけられる。
私の前で、わざわざ先生のミスを大きな声で言ってみたり、先生の提案する内容に異議を唱えたりする。特に先生に対して好意を持っていなかったとしても、こういうしょうもないケースは、側から見ればすぐわかる。

周りから、先生って仕事できないんだ、とは、思われず、
ちっちゃなことを大仰にまくし立てる、バカな上司、と思われるリスクの方が高いのに、なぜそんな言動を平気でやってのけるのか、Aさんの気持ちがわからない。
しかも私は、この春の人事異動で自分も含めて、ほとんど人を動かさなかったことから、Aさんに対し、弱虫だな、と内心小馬鹿にしてるのである。

Aさんにとっては、この春は別れの春、だった。
Aさんが一番かわいがっていたBさんが、異動、というより、都会の方で採用が決まり、退職したからだ。
このBさんは、20代半ばのかわいい女の子、である。一年前の春、私の職場に異動してきたのだが、この異動に際し、私は上司Aさんに呼ばれ、
Bは俺を慕って異動してくる、
と、わざわざその経緯を聞かされた。

上司Aさんは、もともと人事にも携わっていて、以前、Bさんやその友達を採用するときから知っていた。
上司Aさんによると、
Bさんは、前の職場では、なかなかうまく人間関係を作れなかった。仕事は申し分なかったのだが、同年代の女性が多い職場で、彼女の言動が受け入れられなかったようだ。
さらに、その職場の同僚とけんかをし、相手が泣いてしまう、ということがあったらしい(私が聞いたところによると、大した問題ではなかった)。
そこで、Aさんの職場に異動したいです!!と、希望を出したらしい(そんな希望が通るのもどうかと思うが)。

あとで、わたしの今の職場にいる、情報通の後輩によると、
語尾あげたり、なんかかわいい感じで話しかけられたりして、イラつきません?って、Bさんの前の職場で一緒だった同期から、Bさんの感想聞かれたんですよね〜、
とのこと。
つまり、Bさんのかわいい仕草は、前の職場では受け入れられなかった。
しかし、その仕草は、今の、私の職場では特に問題ない。
情報通の後輩の見解では、
ほら、前の職場って、かわいいキャラの人が結構いてるじゃないですか。だから、かわいいを前面に出したBさんは、イラつかれたんじゃないですか?
先輩たち(私を含め)って、もう、そういうんじゃないから……
ということだそうだ。

それはそうだろう。Bさんなんて、私から見れば、もう娘みたいなものだ(私が10代で妊娠していれば可能だ)。かわいい、という土俵で戦おう、なんて、思いもしない。
私の横で聞いていた友達(私と不倫中の先生との仲を、不倫の事実は知らないのに、何かと気にしてくれている。私の離婚問題を知る唯一の女性)は、
私たちだって、まだまだかわいい方でイケるわよ〜!と、ツッコんでいたが、彼女も含め、確かに今の職場には、そういう「かわいい」で頑張っている人は、いない。

さて、その若手Bと上司Aは、異動してすぐはそこまででもなかったのだが、秋以降、目に余るようになってきた。
上司Aから若手Bへの、体に対する接触がある。上司Aの部屋で若手Bがお悩み相談をすることを、よく見かける。上司Aのボランティア活動に若手Bが指名されて駆り出される。

まあいいよ、よくあることだし、本人たちがそれでいいなら。
と、思っていたのだが、周りを巻き込むようになってきた。

Bさんとは机が真向かいなのだが、私に向かって、
聞いてください〜!Aさんに年休取りたいって言ったら、ダメって言われちゃったんです〜!
と、まあ、いろいろワケありの年休取得について相談があった。
いやいや、権利なんだから、年休取ればいいよ、
と言おうとしたら、Bさんの背後にあるコピー機の前に、Aさんが立っていたのである。
そそくさと帰っていったが、明らかに聞こえた様子である。
私と上司をケンカさせるトラップか……??
と、疑いたくなるタイミングの悪さだったが、Bさん本人にそんな悪気はない。

無事に年休は取れたのだが、その休みの間に発熱系の病気をもらってきたBさんは、そのあと、さらに2日ほど休むことになる。
すると、その仕事の代替をAさんが率先してやりたがるのだ。

職場のとある集まりの中で、その年休取得を上司が止めようとした件について話が出た。
まあ、ちょっとAさんは上司としての権限を振りかざし過ぎですよね、というところで話が終わろうとしていたのだが、いきなりBさんが
わたし(B)が休んだら、わたしの仕事をAさんが代わってやってくれるのに、
Cくんが仕事休んでも、Aさんが代わってあげてないよね、って、〇〇さん(先生のこと)が言ってました、
と、発言した。

Cくんとは、同じ職場の20代男性、前々からBさんが飲み会になると彼に近づく、職場では何かと彼に頼み事をして仲良さそう(というか、BさんはCくんが好きなのかな、という感じ)なのである。

Cくんは何かと弁明してくれたが、
この、上司Aは私のことを可愛がってくれてるのに、Cに対してはイマイチだよね、みたいなことを、
先生の名前まで出して発言したBさんに、私は驚いた(もう、仮名ばっかりで、わかりにくくてすみません🙇‍♀️)。
先生には、すぐ連絡。
先生、会議でみんなに先生の発言が報告されてましたよ……
と。

まあ、そんなこと打ち明けずとも、上司Aと若手Bの仲の良さは、知られている。
さらに言えば、Bさんは、
Aさんに△△(4月から行く都会)から、早く戻ってこい、って言われて、困ってるんです〜
など、上司から好かれて困る女子を演じていることも知っている。

どうしてこのAもBも、やたらみんなに自分たちの関係をアピールしたがるんでしょうね、
と、先生に愚痴った。
私たちなんて、隠すのに必死だというのに、
と話すと、
まあ、それはお互い、似た物同士なんでしょう、
と、先生は言っていた。

よくある話を長々、書きました。
Bさんは新天地で、いろんな人に出会うと思いますし、もっと自分にあう人に出会えるといいな、と心から願っています。

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