エヴァ完結編公開に寄せて、もしくはさよならぼくのエヴァンゲリオン by 新劇なんも見てない人

いよいよ完結だそうな。
エヴァ。大好きだったなぁ。

初めて見たのは高校から帰ってきて、たまたまテレビで流れてたサキエルが国連軍の攻撃を受けているシーン。一目で「このアニメは他と違うな」と分かった。

それからはもちろん1話も見逃さなかった。
fj.rec.animationでリアルタイムな考察を仕入れた。
教室にカヲルくんのポスターを貼ってクラスメイトにはドン引きされた。
26話には衝撃を受けて、夏休み自転車で岩手に向かいながら48時間ぐらいループして音声だけ聴いてた。
渋谷東急に徹夜で並んで綾波/アスカのテレカ付き前売り券をゲットした。
卒業式を切り上げて「DEATH AND REBIRTH」を観に行った。

そしてまた裏切られた、と思いながら地獄のような待たされる日々を過ごして、「Air/まごころを君に」を観たのだ。
(ちなみに夏コミではシルバーブリーチかけてカヲルくんのコスプレをした)

そして時は流れ10年後、新劇場版。

正直「また繰り返すのか」と思っちゃった。あの待たされる日々を。
だから「完結したらまとめて観よう」と思って、一切観ないで来た。
観ないと言っても、SNSなんかで序破の盛り上がり、Qの阿鼻叫喚はなんとなく目にしていた。

で、いよいよ今日。

旧劇完結から24年。24年って言ったら子どもが生まれて社会人になる年月じゃないですか。
ぼくも結婚して、親が倒れて、子どもが生まれて、仕事も変わった。
(まぁ最後のやつは以前より好き勝手やってるのでストレスは減ってるんですが)

そもそもいよいよって言ってるけど全然待ってないんだ。なんも観てないから。
当日になったらテンション上がるかなと思ったけど全然そんなことなかった。

それで「なんだよ!じゃあ最初から普通に観とけばよかったじゃん!それでみんなと一緒に盛り上がったり阿鼻叫喚してた方が楽しかったよ!」と、後悔。

も。

感じなかった。

たぶんぼくのエヴァンゲリオンは「キモチワルイ」の瞬間に、いやもしかしたら空から量産型が舞い降りて来て、魂のルフランがかかった瞬間で終わっていたのだ。

24年の歳月はぼくを別の人間にしていた。
正直今から序破Q見直すより週末のキャンプの準備とかしたいもん。

この、大切だと思っていたものを、24年経ってから、すでに失っていたと、気づいた時の、喪失感。それを今日はnoteに書きました。

あーあ。明日は健康診断なのでオッサンはもう寝ます。


庵野監督、26年間お疲れ様でした。

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