付録 木の文化を生活の中へ     子供の机と椅子

木の文化の再生は、木の素材そのものを活かすことから始めなければならないと思っています。特に、生まれながらの感性が物質文明に汚染されていない幼い子供たちに木の良さを伝えるため、なるべく無垢の素材を使うべきと思っています。さらに、素材そのものをなるべく素直に表現し、それに触れることで子供たちが自ら木の良さを感じてくれるようにしなければなりません。写真の机と椅子はイタリアポプラで作りました。他方の写真は、1歳半頃から2歳の幼児が自在に運べるように、スギの椅子は重量が1.5㎏、桐の椅子は1.2㎏で作ったものです。
私の研究所の滝さんの孫娘は1歳半ですが、足台に使ったり、食卓にしたり、自分の好きなおもちゃを並べたりと、親に教えられることもなくいろいろ工夫して使ってくれています。このような自ら考え、思い付く行為が知恵に繋がっていくのではないでしょうか。

図1

図2


よろしければサポートをお願いします。我が国の林業のみならず世界の林業を活性化させ、地球環境の改善に役立たせる活動に使わせていただきます。