感性的所与を生み出せる場を作ろう
―なぜ歴史の教訓から学ばないのか―”
はじめに
表題に用いた「所与(しょよ)」という言葉は、広辞苑で引くと、「与えられること。」「与えられるそのもの。」とある。哲学的には、「思惟(考えること)によって加工されない直接的な意識内容をいう。」と定義されている。この哲学的定義は、幼児化した現代人の頭では全く理解できないだろう。中国で発明された漢字は字体そのものに深い意味が込められていて、知性ではなく感性で感じ取らなければならない。
ところが、英語という言語は、単なるアルファベット