ジレンマ

ギルバート・ライル(1900-1976)という哲学者の『ジレンマ』(勁草書房)という本があります。

「日常言語学派と呼ばれる哲学のスタイルを確立した。本書もまた,巧みな思考実験と達意の文章により,言語上の混乱を正し,概念の交通整理を行う」

 勁草書房『ジレンマ』書籍紹介 

 私は、学生の頃この本を読んで、このスタイルの議論の方法に、ひどく感銘をうけたのでした。コトバとしては表面的には同じだけれど違うことを言い合っていて噛み合わない議論をしていることはよくあります。

「ご飯食べた?」というとき、「ご飯」で、食事のことを語っている人と、米を炊いたものを意味している人とでは、違う話をしています。そこで議論をすすめても結局噛み合わないということになってしまいます。

 実際に何のことを言っているのか?何が問題なのか?を整理することは、解決への第一歩です。

ということで「ジレンマ」というのは少し大げさかもしれませんが、課題解決への一歩を踏み出すためにも、「そこで何が言われているのか」一見対立する2つの考えが「そこで何が言われているのか」を考えよう、というシリーズ「ジレンマ」をやってみようかなと思っています。

「ジレンマ」では、以下のトピックを扱う予定です。


・リモートワーク v. オフィスワーク
・個人 v. 会社 
・データ v. 理論
・仕事 v. 趣味
・大企業 v. 中小(ベンチャー)企業
・マイクロマネジメント v. 放ったらかし組織
・ゴールありき v. 発見創造的
・速さv. 完成度
・外国 v. 日本
・老害 v. 若さ
・成長 v. 効率
・金銭報酬 v. やりがい
・安定 v. 刺激
・ルール v. 自由


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