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鶏口となれども牛後となるなかれ

「鶏口牛後」ってご存じですか?
中国の故事なのですが、私の解釈で直訳ではないのかもしれませんが、
「大きな集団で上の者に従い末端にいるより、小さな集団でもトップに立った方がよい」
という意味でほぼ間違いないと思います。

私は人生の中で何度も、この「鶏口牛後」、正しくは「鶏口となるとも牛後となるなかれ」を意識して道を選んできました。
とはいえ、「大きな」「小さな」というのは人により感覚の違いもありますので、ある程度の大小両方の経験を持たずして価値の違いは評価できないと思っていました。

何度か書いていますが、私は2度の転職の経験(3つの会社)があり、
大きな集団(会社)と小さな集団(会社)の両方での経験をしてきました。

大きな会社になると8,000人以上の従業員で担当する組織規模は1,500人以上のメンバーです。
小さな会社となると10名以下の企業です。

もちろん、会社には組織単位で部、課、係、グループなど、小さな集団の集合体にはなるので、一概に大きな会社と言っても、所属している組織によっては、トップを取ることは難しくないのかもしれません。

ただ、そのトップが「鶏口牛後」でいうところの「鶏口」なのかは感覚も違い別問題だと思います。
会社の完全なるトップは大きな企業になればなるほど難しく、雇われ社長では完全なるトップではないのかもしれません。

以前に書いた「ESBI」の考えでいうところの
「E」=employee
労働者としての企業に雇われ収入を得ている段階では、
小さな組織単位でトップに立ち、更に上の組織でトップになり、
ある程度の役職まで上がらない限り、なかなか「鶏口」の位置には行けないものだと思っています。
先述の雇われ社長では同じく「牛後」ではありませんが「鶏口」ではないのかもしれません。

私の経験からですが、ある程度大きな組織でもトップに立つ気概があり、
そこでも「牛後」とならずに「鶏口」になる自信のある方は、絶対に大きな会社で勝負するべきだと思います。
もちろん大きな会社になる正当に自分の能力のみではトップには立てないですが。。。

小さな会社でのトップは時間的にも比較的簡単になることは叶うかもしれませんが、大きな会社ではライバルたちとの出世レースや上役の退任などの順番待ちなど時間的にかかり、なかなかトップは難しいです。
ただ、大きな会社での経験は様々な面でのスケールメリットもあります。
そういった意味で経験値においても大きな会社でのトップには魅力はあろうかと思います。

「鶏口となれども牛後となるなかれ」
この意味をどうとるのかで自身の未来への挑戦に繋がり成長していきます。

誤解があってはいけないのですが、大きかろうが小さかろうがトップに立つことは苦労が絶えず大変のことです。
その部分はご理解いただければと思います。

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