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G-Man 本日よく聴いた音楽

LFOという若者2人組のテクノユニットが1990年にデビューいたしました。そのシングルはシェフィールドという片田舎のレコードレーベルからリリースされたにも関わらず、ヒットチャートを駆け上がり、12位を記録することとなりました。その後のレーベルの大躍進の起爆剤になった重要なリリースだったと思います。 

アメリカのトミーボーイともライセンス契約されアメリカ盤もリリースされたり、Afrika BambaataのPlanet Rockのリミックスをしたりもしております。

そのLFOは、その後ビョークやデペッシュ・モードのプロデューサーとして活躍するマーク・ベル(故人)と、ジェズ・バーリーの2人組でしたが、1996年にジェズが脱退し、その後はマークのソロプロジェクトとなってしまいます。

本日よく聴いた音楽はジェズが脱退直前にリリースを始めたソロプロジェクトG-Manです。

Swim~というレーベルから1995年にリリースされたシングルが最初のものだと思いますが、このシングルには"Quo Vadis"という後に何度もリリリースされたりリミックスされるクラシックが収録されております。

音の方向性は、ベーシックチャンネルのようなミニマル・ダブ的な空間的なディレイ処理の音作りが特徴なダンス・ミュージックで、リリースの時期を考えると相当早い時期で先駆的なものでありますが、積極的に評価される声は相棒からくらいしか聴いたことがありません。

今聴くとテンポがとても速いのでそれが評価されにくい理由かもしれませんが、クラブプレイを抜きにしても魅力あるトラックであり、今でも充分輝きをもったものでした。

その後隆盛を誇る、ミニマル・テクノと大きく異なるのは、シンセサイザーの使い方でしょうか。ただの低音・高音発信器としてではなく、面白いマジカルな音を鳴らす楽器としてシンセサイザーを使用しているイメージがあります。

先述のSwim~からも"Kushti"というアルバムを出しており、それも素晴らしいのですが、i220というドイツのレーベルからリリースされた"Beautiful"というアルバムが個人的にはベストアルバムです。

そして自分が一番好きなトラックは、Force Inc.から*G*という名義で出した、"The Mono Man E.P."に収録された"Monoitus"です。これほど覚醒的な変わった音を使用しつつ、飽きずに永遠と踊れるようなトラックを自分は他に知りません。

紹介リンク

G-Manのトラックは、bandcampでシングル・アルバム共に多めに売っておりますので是非ご購入くださいませ。

SpotifyではGez Varley名義で出されたアルバムが配信されております。残念ながらMonoitusは未収録。

*G* / Monoitus


G-Man / Quo Vadis



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