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#コネクトドット 主催、「#令和のインスタマーケ 」参加レポート

Webデザイナーになってもうすぐ1年。

フォントに配色、レイアウト。デザインを形にする力も磨いていきたいけれど、ちいさな整体の会社のインハウスデザイナーなので、やることはたくさんあります。

「今年はSNSマーケティングに力を入れていきたい」

マーケター不在の弊社で社長とこの話をしたのは、Web担当のわたしです。

現状はブランドやお店ごとに投稿しているインスタグラム。「お金もかからないし、まずは色々投稿してみよう」というのが現状です。

前に進んでるのかわからない手探りの状況をなんとかてきないかなあと思っていたところ、わたしの悩みにぴったりなイベントを見つけました。


#コネクトドット Vol.6 InstagramマーケティングLT祭

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結論を先にいうと、参加して本当によかったです!

ミッションからアルゴリズムの理由を考え、おすすめのツール紹介やデータから見る最近の傾向、事業会社での運用事例の話などを聞けました。

具体的に振り返っていきます。


基調講演|Facebook Japan株式会社 執行役員 マーケティングサイエンスNEA統括 Junichi Nakamuraさん

イベントページで「他にも何かが起こるかも・・・」となっていたシークレットイベントは、なんとFacebookのNakamuraさんの講演!

司会のムロヤさんが内容を発表した瞬間、会場の熱量がわっと上がったのを感じました。

「インスタグラムってどうやってうまく使ったらいいのか」と思ってると思うんですね。正直な話、事例とかであればいくらでも世の中にでてるわけです。なのでちょっと違う角度でお話させていただければなと思って、私なりに解釈しているインスタグラムの使い方のお話をさせていただければなと思います

こんなイントロダクションからお話は始まりました。


Facebookは何をしようとしているのか?

「そもそもFacebookはなんでこういうアルゴリズムを使ってるんだっけ?」

なかむらさん自身の経験からFacebookのアルゴリズムについて考えることがあったそう。その答えに繋がる話としてクイズが続きます。

さて、ある会社のミッションステートメントなんですけど、どこの会社かわかりますか?

地球上で最もお客様を大切にする企業であること、お客様がオンラインで求めるあらゆるものを探して発掘し、出来る限り低価格でご提供するよう努めること

これはAmazonですね

次、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」これはわかりますか?

「楽天」
「正解!すばらしい」

最後、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること

「Google」
「正解!」

アメリカを主にしている外資系の会社はミッション/ビジョンステートメントを読めば、その会社が何をしようとしているのかがわかります。

だから例えば、Googleがアルゴリズムを変えるとしても、それはミッションの枠内のことで、そこから外れることはない。

なので「この会社は何をしようとしているのか?(この会社のミッション/ビジョンは何なのか?)」を理解するのが大事、とのこと。


さらにクイズが続きます。

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これ(背景を)青にしてるのでわかって欲しいんですけど、「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」と言ってる企業はどこでしょう?

「Facebook」
「正解!!」

これだけだったら「ふーん、そうなんだ」で終わってしまいますが、Facebookではこれが広告哲学になっています。

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ミッションで「人と人が…」とあるようにFacebookは人を大事にしているので、ユーザーエクスペリエンスを最適化しないといけない。

元々マーク・ザッカーバーグの広告のこだわりとして、「友人の投稿と同じくらい意味のある広告を見せたい。その人にとって1番親近感があるとか、意味のある広告を出したい」というのがあったとのこと。

なのでFacebookでは、利用者の価値を最大化するように広告配信のアルゴリズムが設計されているのだそうです。


Facebookとインスタグラムの広告で共通する重要なポイントは2つ。

1.広告の目的を明確にする
→(広告が)ユーザーと広告主どちらにとっても意味のあるものになる
2.クリエイティブをモバイルに最適化する
→利用者にとっての価値につながる


また、ここまでの話のまとめるとこうなります。

ビジョン/ミッションを知るとアルゴリズムの理解につながり、どういうものを作っていけばいいのか、ユーザーにどういう経験をしてもらえばいいいのかがわかってくる


* * * * * *

インスタグラムで大切なことは?

続いてインスタグラムの話。

インスタのミッションが何かってご存知ですか?
大切な人や大切なことと、あなたを近づける」です

オーガニックのフィードやストーリーの順番は、このミッションに基づいてるとのこと。


ブランドに関するポイントは以下の2つ。

1.ブランドのアイデンティティを定義する
→アカウントを人に例えるとどんな人?
→フィードに統一感をもたせる

2.ビジネスにおけるインスタグラムの役割を定義する
→そもそもインスタグラムを何のために使うのか


これらを踏まえて、運用していく上でまず大事なのがプロフィール。

プロフィールはブランドの顔です。Webサイトで言えばトップページに当たります。なのでプロフィールをパッと見て、アカウントの提供する価値やブランドのアイデンティティがわかるようにする。

なんだかよくわからないあれもこれもやってる人にユーザーは近づきたいと思いません。「こういうことを提供してくれるんだな」とか、「わたしにとってこういう意味があるんだな」となるから、はじめてユーザーが近づいてくる。だから見るひとにとっての意味を、プロフィールでわかりやすく伝えるのが大切です。


2つ目のキーワードは、「ファンとの距離を縮める」。

インスタグラムでは、エンゲージメントが高いほどストーリーは左にフィードは上に表示されます。なぜなら時間をちゃんと使っていてその人にとって意味があるから。

この話を聞いた時わたしは「エンゲージメントの高さってどうやって測るんだろう?」と思いました。それについては指標が2つあるとのこと。

1.コンテンツ自身への関心度の高さ
2.アカウントとの繋がり度の高さ

まとめると、「リーチしたいユーザーにとって、より意味のある長く時間を楽しんでもらえるコンテンツを作り、それをきちっと戦略的に配信していくのが大事」なのだとお話されていました。


具体的な運用のポイントとしては、以下のことが紹介されました。

・投稿に統一感をもたせるのはやっぱり大事
・投稿のインサイトでオーディエンスの反応を確認し、コンテンツの質を上げていく(PDCAをまわす)
・設計上「近づける」なので、インタラクションが大事
→コメントを返して、双方向でのコミュニケーションをする


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どこで誰に何を届けるか?

(長くなってきたので)わたしの感想を書いてまとめます。

「投稿に統一感をもたせる」とか、「一方的に発信するんじゃなくてコミュニケーションをとる」とか。

どこかで聞いたことのあった言葉の意味が、なかむらさんの話を聞いていてストンと腑に落ちました。


そもそもインスタグラムはどういうサービスで、そこでどんな人たちに、何を届けて、どうコミュニケーションを取るか。

これらを理解して考えて、コツコツ実践する。

うまくいっている事例を参考にするのもいいけれど、遠回りなようでこの方法が一番の近道なのかもしれません。


インスタグラムマーケティングって面白そう!

何がわからないのかもわからなくて途方に暮れれていた私がそう思えるようになる刺激と出会いあふれる一夜でした。

登壇されたみなさま、運営のみなさま。
ありがとうございました!!


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