青森からフェリーで函館行って戸井線跡を辿って夜景を見た旅ログ
渡るぜ、津軽海峡
というわけで、まずは津軽海峡フェリーで函館へ向かいます。
徒歩での乗船だと最安で大人1人3000円程度とリーズナブルなのですが、北海道新幹線を利用するのに比べていくつかデメリットもあります。
・所要時間が4時間程かかる。※新幹線は1時間程
・フェリー埠頭が青森側も函館側も鉄道駅から離れている。
※連絡バスはあるが本数は多くなく、乗船できる便が限られる場合も。
・出港1時間前には受付を済ませる必要がある。
※30分前には受付から乗船口へ向かうシャトルバスが出発します。
…こうやって書くと、徒歩利用者は高くても新幹線を選ぶ方が賢明であるように思えますね。個人的には少しでも節約したかったためフェリーを選びましたが、利便性やタイムスケジュールをよく考えた上でご利用くださいね。基本的にマイカー利用者向けなんですよね。でも車だと急に料金が跳ね上がるので、それはそれでよくご確認ください。
■津軽海峡フェリーのHP:https://www.tsugarukaikyo.co.jp/
そうこうしているうちに、函館山が見えてきました。天気に恵まれた事もあり、デッキから景色を眺めているだけでだいぶ時間を潰せました。たまには船旅も良いもんですね~。
ここから函館駅や五稜郭へ行くバスが出ています。私は今回の旅の同行者が待つ五稜郭駅へ向かうため函館バス(日吉営業所前行)に乗ったのですが、このバス五稜郭には行くんですが駅前には行かないんですよね。なので、駅から見て裏手にある市立病院前で降りて、歩道専用の跨線橋を越えて駅へ向かいました。
辿るぜ、戸井線跡~市街地編~
さて、同行者と合流できたところでいよいよ本日のメイン、戸井線跡を辿る旅の始まりです。
■戸井線とは
日露戦争でロシア艦隊の津軽海峡通過を阻止できず北海道が孤立混乱してしまった経緯から、津軽海峡は軍事上重要とされ、函館要塞や大湊の軍港といった軍事施設がつくられました。戸井線はそういった軍事施設の拡大に伴う物資や兵力輸送のため、戦時中の1936年に建設が開始されましたが、戦時下の資材不足により9割方完成した状態で工事が休止。そのまま終戦を迎えました。戦後になって、提案としては上がっていた青函トンネル構想が再び持ち上がり本格的な調査が入るも、地質上適切ではないという事が分かり、戸井線開業の夢は泡と消えてしまいました。
なお、下北半島側にも大間線という未成線があり、青函トンネルが当初の予定通り建設されていたら、戸井線ー大間線ルートで今よりずっと短い距離で結ばれていたことになります。
ちなみに大間線の起点は大湊線下北駅ですが、下北ー大畑(むつ市)のみが大畑線としてひとまず開業しており2001年まで存続していましたが、現在は廃線となっています。
※以上、Wikipedia参照
徒歩と車、両方の手段で巡ったのですが、まずは徒歩の部です。
歩いた軌跡を下記グーグルマップの青線で示しました。
ところで、当初私は今年の夏に函館へ行く予定は立てていませんでした。まだ乗った事がない八戸線辺りで観光しようかとぼんやり考えていたのですが、7月下旬にある知らせを受けて急遽、旅先を函館に決めました。
その知らせというのがこちらです↓
「開進橋」は、戸井線をオーバークロスするために作られた橋…つまり戸井線が建設中の頃から存在していた橋ということで貴重な遺構の一つなのですが、老朽化や市道拡張に伴い解体が決定しました。その工事が8月21日から始まると聞いて、せっかくなら解体前に通りたいという事で夏休みの計画を練り直してはるばる海を越えてきたというわけです。
しかし、五稜郭から5km以上歩いてきて未だその橋に出会わず、もしかして知らぬ間に通り過ぎていたか…?とだんだん不安になってきました。行けばわかるさ精神で進んできましたが、一向に見えてこないのでどんどん弱気になっていきます。
すると、行く先にトンネルらしきものが見えてきました。
ついに来たか。
意気揚々と近づいてみたところ…
普通の立体交差でした(二度書く)
何だこの見た目だけの煉瓦は!騙しやがって!(勝手に騙されただけ)
と、一瞬テンション下がったんですが、トンネルを抜けたところにさっきの工事を知らせる看板があり、この先だ!と爆上がりしたわけです。
今度こそ、ついに来ました。
さて、ここで痛恨ミスをするんですね。
この後いったん市電で函館駅へ戻り、車を借りて汐首岬の方へ向かう計画だったのですが、意外と時間が押してしまったのですぐ湯の川駅へ行かねばという思いと、開進橋を見られた満足感で、この先も少し続いている遊歩道部分を歩かずに一般道へ抜けてしまったんですよね。この記事を書くために地図を見直して気付きました。お前はいつもこうだ。誰もお前を愛さない。
という事で開進橋の先はストリートビューをご覧ください(便利な世の中)
では市電に乗って函館駅方面へ戻ります。
辿るぜ、戸井線跡~海岸編~
3時間程度ということで、同行者がカーシェアで借りてくれました。短時間の利用ならレンタカーよりこの方が安く済んで良いですね!
車で辿った分の軌跡はこちらです↓
一般道になった戸井線を辿っていきます。
道なりに進むと再びR278へ合流。
この先はR278から遺構を見上げる形になります。
さて、今回一番の見どころです。
夜景見てジンギスカン食べてゴール
車を返却後、市電で「十字街」下車、ロープウェイ乗り場へ。
ロープウェイは行きより帰りの方が長蛇の列でしたが、ロープウェイの箱がでかいのでそれほど長くは待ちませんでした。が、その先の市電が激混み。本数も15分に1本なので、歩いた方が早いという事で函館駅まで歩きました。昼に6km歩いたのに比べれば余裕です。
以上、戸井線跡を辿る旅でした。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
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