自宅待機日記5
「えっ今日が最終回なんですか?」
「まあ、そうだけど。明日から学校再開だし」
「それにしてはネタ考えてないですよね……」
「うっ、そ、それはあれだよ、いつも通りというか」
「いつもネタなかったんですか??適当にやるんじゃねーですよ」
「いや、まあ時間ないし」
「あんた散々暇って言ってただろ」
「いや語調が強くなってる……」
「は?」
「……なんでも御座いません」
「で?今日はどうする訳なんだ。」
「まあいつも通りだらだらと」
「そうだなーダラダラが一番だなー」
「えっわかってくれたの??いやあやっぱりお前いいやつじゃん、じゃあ」
「最後くらいしっかりしたこと書け◯すぞボケナス、あとお前ってなんだお前って」
「ひええええ」
お叱りを受けてしまった。いかんなぁほんとにネタないのに。
もう一時間もしないうちに今日(2022/01/30)が終わる。つまり、俺の自宅待機期間が終了する。
なんか長かったような長かったような長かったような。でも終わればやっぱり嬉しいものがあるね。
零時ピッタリに家の外に出て、「オレは自由だ共産主義万歳」とか叫びながら町内一周しようかな。
第二次世界大戦中なら間違いなく逮捕だ。いや今だってそうだろうけど。はあ。
また学校か。
まあ別に嫌な訳ではない。久しぶりに友達に会いたいし……いやだから友達いるから。
俺もモテ期でも来ないかな。
なんとなくそんな事を考えることもたまにはある。まあ無理だね。そうだね。
でもしかし俺の手は結構モテるのだ。
いやキミそんな怪訝な顔しなくても。何言ってんだ馬鹿とかそんな事思ってるんだろ。お兄さんわかるからなそういうの。
中学校時代だと5人くらいからは「キミの手、いいよね」とか「キレイ」とか言われたもんだ。姉にも言われた。
俺にはさっぱりわからないがたしかにいい指らしいのだ、良くわからないね。
なんか1人俺の指のホクロの位置真似して、マッキーで塗ってた奴いたなぁ。あれ俺のこと好きだったんじゃないかしら。あら。あらら。ふふ。ふふふ。
「もう終わりなのね私達」
「そうだな。最後まで名前つかなかったし確か息子も出てきたよな。あいつ元気かな」
「というかあなただれなの?」
「さあな。これ書いてる馬鹿かもしれないしその数少ない友達がモデルかもしれないし」
「私達にはわかりっこないわね」
「所詮登場人物の1人に過ぎないしな」
「こんな終わり方ってありかしら」
「いいんじゃないか、これで」
「さよなら。また。」
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