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TEENAGER

TEENAGER
(Lyric : tmrr/Song : Miyuki /Arrange : Shinpei)

折りたたみ傘をうまくたためても大人になれない
「こんなはずじゃなかった」とか肩すくめてさ

時化た心を均すトンボをくれないか
人生は美しいと言い張る僕でいたい

銀紙を捨てて味のしないガムが口に残る
「あのときこうしてれば」とか意地を張ってさ

ずれたピントを合わすメガネをくれないか
人生は怖くないと笑える僕でいたい

隙間に落ちこぼれたいのちをくれないか
人生は美しいと言い張る僕でいたい

サウンドハウスが「音魂」というコンペをやっているらしい。と、深雪さんが話を持ち込んでくれて、ぜひやりましょう、という話になって、提出日前日くらいに曲が完成した。これがいい曲なのだ。深雪さんの曲はなぜかいつもちょっと切ない。
どーーーしても〆切に間に合わせたいなあ~と思っていたときに、そういえば昔むかしに書いた歌詞があったなあと思って引っ張り出してきた。2番までの歌詞はどれも私が中学から高校にかけて、つまりほんとうにティーンエージャーだったときに書いたテキストをリメイクしたもの。大サビの1行は、今の自分がつけたしたものだ。

これの元になった歌詞を実は曲ができるちょっと前にしんぺいさんに共有する機会があったんだけど、「これは10代を俯瞰した歌詞ですね」みたいなことをいわれた。でも10代に書いたんだよな。だってもうこんなにど真ん中には書けないもん(笑)

と、思いながら歌詞をあてたんだけど、深雪さんの歌唱はすごい。これをど真ん中で歌えるんだもんな。しかも嫌味なく。自分で歌うイメージはあまりできていなかったが、こんな形で昇華できるとは。コンペはひっかからなかったけど、とてもいい曲が出来たので大満足だ。

しんぺいさんはアレンジにとても苦労していて(すみません)、でも納得いく形になってよかったな~。深雪さんの原曲からはAメロのコードをリハモしているのだけど、それがどこにもいけない自分を表しているようでとくによい。最初、オッ、と思ったんだけど、何度も聞くとここが一番好きになってる。さすがしんぺいさん。

むかしもいまも感情がジェットコースターのように行き来して、うーん、10代の頃からあまりかわっていない。ま、そんな人生も美しいってことで。
別になにか劇的にかわるわけじゃないけど、30代突入まで残り1ヶ月弱。

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