金髪碧眼女子高生の言葉でモヤモヤした日常を「一刀両断」されたい人は『クロエの流儀』を読め!
※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)
【レビュアー/新里裕人】
以前、「肉フェス」に行った時、行列で並んでいたら割り込みされたことがあって、ちょっといやな気持ちになったことがありました。
電車内のマナー違反。騒いでいる子供を注意しない親。ごみのポイ捨て。
傍から見ていてちょっとやだな、と思っても、そのまま注意せず見過ごしてしまう事も多いと思います。
そんなモヤモヤした理不尽を見過ごせないのが本作の主人公クロエ。
彼女は日本の高校に通うフランス出身女子ですが、親譲りの時代劇好きで「変な武士道」が刷り込まれてしまった少女です。
『クロエの流儀』(今井大輔/日本文芸社)より引用
彼女は、日常のなかに起こる些細な「悪」を言葉で一刀両断していきます。
『クロエの流儀』(今井大輔/日本文芸社)より引用
上から目線で、ぶっきらぼうな殿様口調で言い放つシーンがかっこいい!
日々もやもやをかかえている我々ができないことをやってくれる、そんなカタルシスのある漫画です。
まあ、結構無茶なこと言っていることもあります……。
あと……うん、わかってる。……これ、美少女が言ってるから成立してるよね?
ネット上でも、賛否両論あるみたいですが、あまり難しく考えず、
『水戸黄門』みたいな勧善懲悪物として読んで頂ければと思います。