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「もしも命が描けたら」配信にて1回目。

チャイメリカ以来、また、ずっと観たかった生の圭くんのお芝居。でも今回は早々に観劇を諦めた舞台。本当はやっぱり観たかった。

以前書いた通り、ライブは必ずしも配信を望んだりはしてこなかったし、舞台も同じような気持ちです。熱望、というよりは、もしも主催や演出側がやってもいいと思うならば配信や円盤で見せては貰えぬだろうか、みたいな。サメと泳ぐの円盤化が無かったのは制作側の意図があってのことでしたし、チャイメリカは期待したんだけど、題材からして放送やソフト化は難しいのかもと思いますし…。

今回も、円盤になればいいなとはもちろん思ってましたが、こうして配信の形で私の手元でも観られることになりました。何度か見返して書こうかと思ったのですが、2回目を見る前に、抜き出してリピしたりもせず、初見だけの感想も書き散らしておこうと思います。

多分解釈違い、忘れてる箇所があると思うのでご了承ください。それからネタバレ気にせず行きますので、これからの方は回れ右でお願いしますね。


まず冒頭

いきなりの長ゼリフ。少し「君」の静かな相槌がある程度でずっっと喋りっぱなし。それなのに冗長に感じないのは、ファンの欲目では無いでしょう。むしろ「長ゼリ」の範疇を超えてると思う。ほぼ会話にもなってはおらず、1人芝居みたいなものだ。

だけど、それを感じさせないくらい、惹き込まれる語り。表情、グッと掴まれる。

少し辛辣な言い方を先にします。

ちょっと辛辣な感じのことを言います。私はおさむさんの書くものは、元々演劇畑じゃないからこその面白さなんだなと思って好ましく観てます。

でもね

いささか不幸を背負わせすぎやしませんか。過酷な生い立ちの月人、ようやく幸せを知った彼に更なる不幸が訪れる。いくら彼が望んだとはいえ、命を削って人に与え、自分には痛みと死が待っているなんて。

そんな究極の自己犠牲、尊くなんて無いぞ。もしかしたら今絶望の最中に死ぬより辛いかもしれないぞ。つらい。こんないかにもな辛さで泣くもんか。

それくらいちょっとした反発心みたいな。(念の為内容への批判じゃないんです)

あっ。「諦めるのも才能だ」はずるい。それだけで泣きそうになるからやめて。

青年期の月人

星子さん、とても素敵な人ですよね。2人が愛を育てていく過程がとても好きだと思った。頑なだった月人が変わっていく様子がたまらなく愛しい。このまま本当に幸せになって欲しいと祈ったが…フラグたちまくりじゃん…

ほらなその通りじゃんんんんコノヤロウ。おさむコノヤロウ。ちくしょうコノヤロウ。

与えられたスケッチブック

コノヤロウ。また月人は失ってしまった。あんまりじゃないか。命を削って与えて自分を犠牲にして「星子さんに会える」ことは希望かもしれないけど「生きてまた一緒になれる」わけじゃないのに。そんな自己犠牲虚しくないか。

ただ、あの時の月人に、あえて深い付き合いをしてこなかった月人に、他人が「生きろ」というのは酷な話かもしれないとは思います。恋愛や家族ということではなく、月人を無条件に愛してくれる人が…好きだ、生きてくれと言ってくれる人がいてくれたらもしかしたら違ったのだろうけれど。

虹子さん

はい、虹子さんもまた素敵な人ですね。命を与えて自分は死ぬなんて、それで悲しまれない人なんていない、と言ってたけど、

月人を含め、「自分が居なくなったって誰も気にしない」と思う瞬間は誰しも裏表にありそう。それが事実どうかはわからないけど、1人でも心から「生きて」と言ってくれる人が居ることは、やっぱり救いになることだってあるんじゃないかと思うのです。そんな虹子さん。

お母さんなのでは?

ここから解釈が色々あるのかと思うけど、まだあまり他の方の見てない状況で書きますね。

え?お母さんなのでは?って思うよね。

年齢的に違う?ってなりつつ「君」の彼は、虹子さんの月人の好きな食べ物を出すところ、月人への反応を見ながら「さすが」ってささやくし。

お母さん、ではないのか?そうではないにしても、月人のお母さんの辿った運命に限りなく似ている虹子さん。惹かれるのも無理はない。それは間違いなく愛だけど、恋愛感情なのかな?

フルムーンで「満たされ」楽しく過ごす月人は「生きて」いた。生き生きと「生きて」いた。言わば与えられた寿命による「死」は宿命だ。花は枯れる。不運にも致命傷を負った動物は死ぬ。物理的ではない「胸の痛み」とともに受け入れる。月人は生きている。それなのにまた不幸が目の前で起きる。いやいやいくら何でも?コノヤロウおさむめ。

噂のスーパーマリオタイムきた!!

ここでマリオタイムはwwww重い空気をスっと飛ばしながらも無理なく差し込むアドリブと笑い。センスがいいなぁ。こんなの日替わりでやられたらたまんないよね!

元々「君」も持っていたちょっと軽薄な雰囲気がますます軽く明るくでてきて、黒羽麻璃央くんの持つルックスと相まってまぁ輝いてました。とても愛らしくて魅力的な人だね、よーすけくん。(余談だけど字は違うけどうちに同じ名前がいるものでw)

よーすけはただ店から逃げ出したわけじゃなかった。虹子を本当の意味で愛して守りたいと思ってる人だった。彼も罪を抱えている上、余命わずか。こんなとこにもちょっと不幸を重ねさせすぎでしょう?おさむコノヤロウ。

月人の選択。ちょっとまだこのあたりと、ラストシーンに向かっては整理がついていないのですが。

究極の自己犠牲、私は尊くなんてないと思ってると書きました。なんならクソくらえ。

けれど、本当に2人のことを思い、2人が再び一緒になって欲しくて、自分を犠牲にしてもいい、それでも後悔しないくらいの、もっと深い愛情のようなものはやっぱり尊かった。これは私には一生持てないかもしれないなぁ…

さて、月人は…最後どうなった?ねぇ、どうなったんでしょう。アレはそういうことかな、などと思うのだけど、ここの解釈はまだふんわりしたまま、2回目を観たいと思ってます。

ただ1つ言えるのは、月人は最後不幸ではなかったし、幸せだったし、明るいラストシーンだと思ってる。だってにこやかだったからね。

YOASOBI

YOASOBIの曲は物語をモチーフにするだけあって、世界観が独特。今回それを舞台に持ってきたのはなかなかの試みだと思いました。きっと今後リリースがあるとは思う(あるよね?)けれど、舞台を観た人には強烈な印象を与えて離れられないに違いない。

つぅか、舞台のテーマ曲ってなんであんなに残るんでしょう。今回みたいに書き下ろしじゃないのに、例え1回しか見てなくても、かなり記憶に残ってることが多いの。

カーテンコール

ふと圭くんの表情を感じてにこりとなりました。配信みただけですが、やりきったような爽やかなカテコ登場だったのではと思います

チャイメリカの時、一回目のカテコの圭くんとしんのくんはとても硬い表情で。壮絶なラストシーンのあと、特にしんのくんの役が抜けてない表情が、忘れられない。

3回目あたりでやっとふっと和らいだキャストの皆様の表情、圭くんの素もやっと感じられたのを覚えてます。

チャイメリカとは全く違う方向の舞台だと思うけど、どちらも出来るし、どちらの形もあるんだよな、って、改めて思いました。 チャイメについては今回の舞台前の雑誌でも改めて聞けて嬉しかったです。

最後に一言。

「生で観たかった!!!」


おまけ

なお、座談会が頭だと思ってなかったのでビビって飛ばしましたwその後最初に戻ってちゃんとみましたが、この3人で本当によかった。小島聖さん、黒羽麻璃央くん、そしておさむさん。ありがとうございました!!

長々!初回感想でした!






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