【作詞】行く先はロマンス

カーテンを開けば社会の日常のひとコマ
頭からつま先まで憂鬱が駆け巡る
あと何度“今日”を迎え 重い腰を上げる?
その度現実を見て 静かに項垂れる

急な打ち切りで無理矢理締めた最終回より
覚悟を決めた最後を 丁寧な回収を
決意を込めた文末に恨み言を少々
どんな顔して見てるかはわからないままでも

守りたいものを 他人や物から見出せるほど
余裕もなかった薄情ごと消えてしまえ

心だけが宝石で 庇うように身を寄せて
ある種誰よりも生きた 長さだけじゃ測れない
さよならさえ殉情だ 予期しない終わりより
幾分も綺麗で 華々しいロマンス

プロットに行き詰まる夜は 主人公になりきって
自分自身に問いかける 「ねえ、この先どうしたい?」
“いつもかっこよくいたい 完璧でいたいけれど
そうじゃいけないから何度も泣いたでしょう?”

どうせいつかはみんな行くんだ、天国も地獄も
造りものならもっと上手にやれ

体はよくできていて どこかが欠けたって
何とかなるようになっていた 不完全さが憎めない
さよならだって殉情だ 長い旅路の末
いつかは叶う夢 華々しいロマンス

見てもいない未来に絶望する死にたがりと
死んだ事もない癖に怖がるお前らは一緒だろ

心だけが宝石で 庇うように身を寄せて
ある種誰よりも生きた 長さだけじゃ追いつけない
さよならだけが本望だ 予期しない終わりより
幾分も綺麗で 華々しいロマンス

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