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「あと3年後だったら…」と言われ続けた話

昨日は福岡でHOTOKE主催のMONOTONE FESTに行ってまいりました、Marinaです。
HOTOKEのVo.レイガくんは同い年で、共通の友人が佐世保で組んでたイベントチームの企画に当時結成数ヶ月のHOTOKEが出ていて、そこからの付き合いです。
当時19歳だったので、もう15年くらいの縁になりますかね(白目)
あの時一緒に遊んでいたメンバーは音楽は今でも好きだけどバンドから離れてしまったり、一緒にバカやらなくなったり。
それでも一線で活動し続けている彼に励まされて、私も音楽聴けてるのかなと思ってます。きっとそういう人多いと思う。

さて、今回は「あと3年後だったら……」と言われ続けた話。

数年前まで個人で海外のバンドを招聘したり、海外に取材&ヘッドハンティングをしに行ったりしてました。
これまで招聘した海外バンドですが

・Thy Art Is Murder
・Fit For An Autopsy
・BAD OMENS
・Oceans Ate Alaska
・Make Them Suffer
・The Unguided
・I Declare War
・THE WORD ALIVE
・Annisokay
・WALKING DEAD ON BROADWAY 
・Signs of the Swarm 
・Bleed From Within 
・Despite Exile 
・EMAROSA
・Polaris
・LANDMVRKS
・Betraying The Martyrs 
・Boris The Blade 
・From Sorrow To Serenity 
・DECAPITATED
・Slaughter To Prevail 

……自分で言うのもなんですけど、凄くないですか?

この中の半分以上が、現地取材で「コイツら巧い!」ってなって交渉してきたバンドなので、実力的にも申し分なかったと思ってます。


ただよく言われるんですよ。

「あと3年後だったら、キャパ1000人でもソールドしたのに」
「なんで今やったの? 早すぎたって」
「次来るときはもっとデカ箱でやるだろうから、その時行きます」
「そもそも3年前はそのバンド知らなかった〜!!」

ここで挙げたバンドの現状を見れば、まあその通りなのかもしれない。

コレ実は私が大学生の頃に国内バンドを集めたイベントをやっていた時も言われていて。3年後にはメジャーデビューするバンドが何組かいたんですよね。
お客さんの満足度は凄く高かったけど、良くてトントン、ほぼ赤字。

その時にも言われてました。
「3年後にやったらさ、ボロ儲けできたのに。なんで今やったの?」

……3年後じゃ個人である私のイベントなんて多分もう出ないでしょう(笑)
国内外、どっちのイベントやっても凄く悩みの種でした。こんなに自分の目で見て凄いなと思う自信のラインナップにしたのに、お客さんはなかなか集まらない。

そこが難しいな〜って思うのです。
もちろん宣伝力とか、もっと周囲巻き込んでこうやったら上手く集客できたかもなぁとか。
それは音楽を聴けなかった3年間に、一度音楽から頭を離してコロナ禍の中で一般企業の販売チームにいたからこそ培われた考えかもしれないのですが。

Bleed From Withinもそうだったんですけど、3~4年経ったらもう凄いんですよ。ラウパで来日しちゃうんだもん。
勿論、私は自分が呼んだ頃から「コイツら今世界一かっこいいから」って言ってたくらい惚れ込んでたし、それは今も変わらないのですが。


さて。話を戻しましょう。

「あと3年後だったら……」

これは良くも悪くも受け止めて、今後の活動に生かしたい。
つまり3年経てば化ける人達を、自分で発掘してきた目と耳は誇ってもいいんじゃないかな、とか。自己肯定感上げてくの大事。

次。
じゃあ、「今このバンドを日本の人達に見せたい」「今の若い子達に彼らを見せたら、バンドやろうって夢に繋がるかもしれない」って思う気持ちを一旦3年間寝かせてみるか。

そう考えるとこれまでの自分のツアー経験や苦労を統計したら、"PRESSのみに活動を絞る方がベター"になってくるんですよね。

もう一つが「誰かの夢を叶える」に重きを置きすぎて、自分を大事にできてなかった。


これは、それこそ最近読み耽っているSailing Before The Windのビトクさんのnote読んでも感じた事。

定期購読ですがめっちゃ参考になるし、深呼吸しながら音楽と向き合えるので、ファンの人も演者の人にも激推ししたいnoteです。
(あと単純にビトクさんの考え方や、Sailing Before The Windめっちゃ好き)


私は「バンドをしたかったけど早々に心が折れてただのファンになったクソガキ」だったので、『憧れのバンドと同じステージに立てる夢は、バンドしている子達の未来への希望や自信になるんじゃないか』と。それを大切にしていたところがありました。

同じステージに上がりたい、そう言う人達の声を拾ってなるべく叶えてきたつもりだし、それができた時の皆の笑顔を見るのが大好きでした。

ただ、これはビジネスとして考えると間違ってたんだろうなって。
今後も息を長く招聘して将来的にもメタルコアやデスコアの中堅バンドを日本に呼びたいと、それを第一に考えるのであれば違う選択肢を取るべきだったのかもしれません。

まあ……これまでやってきた招聘、楽しかったからという面では全く後悔してなかったんですけども。
私は基本「自分がされて嬉しい事を人にしたい、選びたい」が主軸にある人間なので、過去やってきたツアーではおおよそそこを貫き通せたのかなと。

さて。3年後を見据えてみて。
次は何ができるだろうか……ほんの少しだけ最近考えています。


読んでくださりありがとうございました!

私、Marinaの今後の取材や活動費、または各バンドのサポート費用に充てさせていただきます。よろしくお願いいたします!