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【視察】TRIALのITテクノロジー店舗

スマートレジカートと無人店舗

株式会社トライアルカンパニー

売上高(小売) 3,940億円(2018年3月期)
店舗数 214店舗(2018年3月現在)
従業員数 4,203名

発想の起点は、「ITで流通を変える」こと。
1980年代の創業初期段階から日本の小売市場の発展を見越し、小売・流通業にフォーカスしたIT分野に着目。そのIT技術を駆使しつつロープライスを実現し、現在は全国に店舗を展開する小売企業に成長しています。(会社概要より)

福岡県のディスカウントストア大手TRIAL。2018年IT技術を駆使したITテクノロジー店舗を展開開始した。

スマートレジカートを利用できる初の店舗

スーパーセンタートライアル アイランドシティ店-2018年2月14日オープン

1.サービスカウンターで名前、生年月日、性別郵便番号、住所をなど簡単な情報をiPadにて登録。
TRIALのプリペイドカードをもらえるので、その後にまずはチャージ機にてチャージ。最低1,000円〜

2.スマートレジカートをカードをかざして買い物スタート

3.買う商品は自らバーコードを読みこませるとレコメンド商品も掲載される

この時はパエリア ナポリタンを読み込みするとお茶がレコメンドされ、更にポイント10倍にして、ついで買い促進

4.レジ横の専用通路において決済+店員のランダム商品チェックを受けて購入完了。
※商品を読み込ませないでレジ通過させないための対策

所感:年齢に関係なく、スマートレジカートを利用しているお客様も多かった。
通常レジ、セルフレジ、スマートレジカートがあるがバランスよく各々のやりやすいやり方で決済ができるようにしている。
スマートレジカートの商品レコメンドはポイント倍率を上げていて非常に強いついで買い促進だった。今はデータ取得段階だと思うが、品出し店員、通常レジ店員、スマートレジカート確認店員など人員効率よりはデータ蓄積、実験の場にしているように思えた。

無人店舗(午後10時〜午前5時まで)

トライアル Quick大野城店- 2018年12月13日オープン

1.無人店舗時はTRIALのアプリかプリペイドカードが必要:既存顧客のみ利用が可能

2.非購買顧客のデータ取得:パナソニックのディープラーニング技術を活用して、冷蔵、冷凍の顧客行動、属性を自動認識。顧客に向けられたカメラと商品に向けられたカメラがある。商品陳列も似たドリンクが近かったり、競合のドリンクが近かかったり、ニーズ分析もしている可能性有り。

3.ダイナミックプライシングとタグの電子化:需要と供給に応じ、価格を変えるダイナミックプライシング。約12,000枚の電子タグの価格を効率的に変更可能。電子タグも複数あり、キャンペーンやお買い得は大きめの電子化タグ。さらに訴求するのは紙でもやっている。

所感:店舗周辺にコンビニはないので、コンビニとしての役割を担うのであれば品揃え、価格も含めて出店エリアは非常に多くあると感じた。また非購買顧客の分析をする事で、品揃え、在庫バランスなどバイキングの効率化ができる。そして、その情報、データをメーカーにフィードバックする事で、メーカーにとってもなくてはならない存在に更になる可能性がある。小売業がメーカーと協議して、データをオープン化していくことは今後重要になってくる。

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数社のEC事業の創業、中核、責任者として合計500億円以上のEC売上に関わるデジタル領域の戦略、経験を15年してきました。経験したからこその考えをアウトプットしていきます。