吐くのをやめた日
私はいっとき体重を落とすために、食べたものを吐いていました。
今回は吐くことをやめた日のことを振り返ってみたいと思います。
内容的に苦手な方は申し訳ございませんがお控え願います。
ダイエット時、どうしても越えられない壁が私は78kgでした。身長からの標準体重は約70kgぐらいのため、8kgも太っている計算になります。
ですが、どうしても体重が落ちない。
ここから過激なダイエットが始まります。
極端に食事を減らし、ひたすら走り、水分も極力控え、低脂肪のプロテインばかり飲んでいました。
不思議なもので、そんな事を続けていると体が慣れてきて、空腹でもわりと平気になってきます。
実際この頃は、2、3日何も食べない事はざらでした。
人の体は本当に飢餓には強いんだなと、ひとごとの様に思ったものです。
ですがたまにどうしようもないくらい、食べたくてしょうがない時がやってきて、この時にドカ食いをしていました。
空きっ腹にいきなり詰め込むため、食べた後は腹が張り腹痛になります。最初は苦しさから、少しもどすぐらいだったのが、食べても吐けば良いと思うようになり、それが当たり前に。
過激な減量。
我慢できなくてドカ食い。
吐く。
体重は少しずつ減って行きましたが、また新たな壁が。
74kgからどうやっても体重が落ちない・・・。
考える事は体重を減らすことばかり。
ダイエットに取り憑かれていました。
深夜のバイトが終わり帰宅後、体力的にも精神的にも限界でした。猛烈な食欲に襲われ、我慢できず原付で15分ほどの所にあるすき家に行き、カレーと牛丼を大盛りで食べました。
家に帰り、猛烈な後悔と腹痛に襲われたため、その日も吐く事に。
いつものように食べたものを吐いていた時、急に涙が溢れて止まらなくなり私は泣き崩れました。
自分の欲望のままに食べ、自分の都合で吐いている。ご飯を買ってただ捨てているのと何も変わらない行為。
お米や牛肉も1年かけてやっと収穫できるのに、今、自分はトイレに流している。
農家出身で、牛も飼っていたためお米も、牛肉もどれほど手間がかかるのか知っている。
借金を返すため、深夜バイトしてせっかく稼いだお金で買った物を、今、自分はトイレに流している。
米も、肉も、捨てられるために作られたのではない。
全部自分の欲のために。
情けなくて。ただただ、情けなくて。
便器を抱えて泣きました。
それ以来私は吐くことをやめました。
体重が増えたとしても食べたことは受け入れて、その上でダイエットを続けようと思いました。
以前の、時計で骨格の大きさに気づくのはこの少し後の事です。
それ以来、ドカ食いを減らすため少しずつ食べるようにしたので、精神的に落ち着きが出て気がつけたのかなと、思い返したりしています。
人から見たらアホみたいな話ですが、私は今だにこの日のことを思い出すと涙が溢れそうになります。
理由はわかりません。
多分、辛かったのだと思います。
私は立派な人間ではありません。
偉そうに、賢しげに、経験談から痩せる為の!などと、記事を上げさせてもらいましたが、実際はこんなもんです。
その上で、今後ともお付き合い頂けたら嬉しいと思います。
つたなく、読み難い文章にも関わらずたくさんのスキをいただいた皆様と、フォローして下さった皆様に感謝しています。
本当にありがとうございます!!!
では次の機会まで、ごきげんよう。