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なぜはたらくのかの答え。冒険家とくらべた場合

会社のトイレで小便をしていると、後から部下が入ってきて横に並んだ。

「おつかれっす」

部下からの声がけに対し、

「おつかれっす」

といつもながらの返事を返す。

「なんでこんな毎日僕たちは働いてるんでしょうね」

と部下がくたびれた様子でつぶやく。

「安定を求めるからだよ」

と、ぼく。

部下は1年前に結婚し、そして最近家を購入したらしい。

で、エアウィーヴの枕を購入したらしい。

青春時代、就職して一企業に属し働くということが嫌で、冒険記を読んで現実逃避していた時期があった。

堀江謙一さんの「太平洋ひとりぼっち」

冒険の途中で人生を終えた、植村直巳さんの「青春を山に賭けて」

などなど。

冒険家の人たちは、冒険に出るために一定期間アルバイトとかでお金を貯めたりして、そして冒険の旅に出発する。

「定時で上がって家族団欒の時間を過ごしたい」とか、
「毎日8時間睡眠」とか、
「朝はジムでトレーニング」とか、
「今日は会食をして帰ろう」とか。
そんな発想は無い。

一方、自分含め日々働き続ける状態に身を置く人たちの多くは、常に安定ペースの発想で生活を送っている。

安定を毎日はたらいて買っている。

だから、今週も1週間が終わり、土日休みを挟んだ翌日、またお仕事に出向くのだ。

でも冒険家みたいな人たちからしたら、逆説的だけど、冒険に出ないではいられないという、駆り立てられるものを抑える方が心身ともに不安定になってしまうのだろう。

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