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【私の読書記録】代償 伊岡瞬
久しぶりにミステリを読んだ。
ここ最近読んだ本の系統がどうも似ていたので・・・
ちょっと気分転換に良い本はないかしら?
と、積読コーナーに目をやって
手に取っていたのがこの
伊岡瞬さんの代償だった。
もう表紙からして重そうな雰囲気バリバリ(笑)
ちょっとダークな気持ちになりたかったので、
気づけばスルスルと手が伸びてしまっていた。
伊岡瞬さんは
以前『本性』という作品を読んだことがあるんだけれど、
今回も読んでみて
“変わりようのない闇“
的な物を描くのがめちゃくちゃ上手な人だなぁ〜と思った。
正直ミステリは
読書し初めの頃はとっても好きで!
とりあえずミステリばっかり永遠と読んでいたけど・・・
読書をし出して時が経つごとに
どんどん先がなんとなく読めてしまうことが増えてきてしまって・・・。
最後の驚きを楽しみ尽くせないのが歯痒くて
だんだん読む機会が減って閉まった気がする。
今回も正直初めの方は
やっぱり流れがなんとなく分かってしまうところもあったけど
それよりも何より
言いようのないこの“とてつもない胸糞悪さ“が
あまりにも最近の読書とかけ離れていて
逆に私に取ってはとても新鮮な1冊だった(笑)
悪役っていろんな悪役があると思うけど、
ここまで根っから腐っちゃってるキャラは久しぶりすぎた🌀
主人公は幸せで平凡な子供時代を過ごしていた最中に、
ある不幸な事件をきっかけに
親戚の家庭に預けられて生活が一変してしまうんだけど
その一家がもうド最悪なわけです。😩
本当に気分悪くなる程
ひどい生活すぎて
1回読むのやめてしまおうか悩んだくらい(笑)
ただこの本はここからが面白くて、(本当読むの辞めなくてよかった!)
この子達が数年後どうなってしまっているのか?
ていう所も然り描いてくれていて、
そこがまた面白いわけです。
わかりやすいメリハリのある切り替えの感じとか
魅力的な登場人物とか
前半の重さをうまい具合に中和させつつ
読ませてくれる感じのバランスがバッチリでした🙆♀️
いろんな小説読んでると
悪役も何かしら理由があって
そうなってしまってるパターンよくあるけれど、
今回に限っては
もう改善とかそういうんじゃなくて
もう押しても引いても何も変わらない
もう全部真っ黒になり切っちゃってる悪役が
あまりにも自分の人生とはかけ離れすぎて、
小説感のある楽しみ方が出来た気がする⭐️
とか言って、
現実にももしかしたら
こういうもはや根っからの悪物もしかしたら存在するのかも・・・
とか思うと
怖くてもう眠れないよね。
世界平和が1番です🙇♀️
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