無駄遣い(2019/8/22再投稿)

あるネットニュースの記事で「このドラマは、◯◯さんの贅沢遣い!」という見出しを見た。
贅沢使いとは?

記事の内容としては、とても有名な俳優◯◯が、今回このドラマでは、俗に言う「大役」と呼ばれるものとは違い、少ししか出ていないというもの。
ドラマとしては、そういった俳優を、少しだけのために使っているという点で、このドラマの本気度が伺えることや、贅沢に使われることで、ドラマ全体の底上げになっているということにも触れられていた。
人に差を付けるのは望ましくないが、認知度という点に置いては少なからずあるので、記事の言いたいことは分かるような気がした。

しかし私が気になったのは「贅沢遣い」という言葉。よく耳にする「無駄遣い」とは違うのだろうか。耳心地としては無駄遣いよりも、贅沢遣いの方が圧倒的に良い。贅沢 という言葉を使うことで、この記事は、ドラマに肯定的な立場で書かれているという印象を受ける。この記事を「無駄」に変えることで、全く印象の違った内容になる。

やはり 言葉 とは奥深く、興味深い。

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