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伝説巨神イデオン接触編発動編を観た

バイト先の35歳上のオタク(店長)にDVDを手渡され、布教されたイデオン。
富野由悠季監督作品は機動戦士ガンダムしか観ておらず、イデオンに関しては「これがあの皆殺しの富野の代表的なやつ……」くらいの知識しかなかった。

ガンダムすらも大した知識はない。ランバラルがかっこいいくらいしかもう覚えていない。
そんな自分がイデオンを理解して楽しめるか不安だったが、店長が「イデオン観た?」とわくわくした顔で訊ねてくるのでさすがに見ました!!

あらすじ

西暦2300年代、地球の植民惑星ソロ星。そこに、伝説の無限力イデを求める異星人バッフ・クランの探索隊が接近していた。やがて、高官の娘カララがひとり先行してソロ星に降り立ったことをきっかけに、両者は交戦状態に入ってしまう。
 突然の異星人の攻撃にパニックに陥るソロ星の人々。そんな中、ソロ星の少年コスモや研究者シェリルらが乗った古代遺跡から発掘された巨大メカが意志を持つかのように動き出す。それが、伝説の巨神イデオンだった。
 母星を知られる恐怖から、さらに攻撃を続けるバッフ・クラン。混乱の中、もうひとつのメカが始動する。イデオンの母船ソロシップだった。
 こうして、バッフ・クランの追撃を逃れるため、ソロシップは宇宙へと逃亡の旅に出る。乗りこんだのは、イデオンのパイロット・コスモやカーシャ、リーダーのベス、そして異星人の女カララたちだった。
 旅は苦難に満ちていた。未知のエネルギー・イデによって動くイデオンとソロシップは、時に意のままにならない。だが、危機に陥ったときには、思いがけぬ力を発揮してバッフ・クランの撃滅する。その正体はなにか。それは伝説の無限力なのか。

サンライズ

結局よくわかってないです。

(よくわかってない人のよくわかんなかったぜ〜っていう感想)

面白かった。
富野作品でしか味わえない、壮大な物語なのに結構淡白に人の感情や命が次々と描かれては消滅していく様が存分に楽しめる作品だった。

よくわかってないけど。

立場の違いによる感情の複雑さはガンダムでも描かれていた様に、カララを中心に青少年たちの激情が渦巻いていた。けれどその感情に共感するというより、歴史の目撃者として観ている気分が強い。未来の宇宙戦争ではどんな尊き命が散ったのか……みたいな。

よくわかんねえ。

よくわからないまま「イデ」の力という単語を聞き、戦争を見、イデの発動を目撃し、みんな死んでった。

今のところ、正直にいうと、ガンダムのスゲーーーーーーーー!!世界の複雑さ残酷さをアニメで表しつつも人への希望を残しているーーーーーーー!!!!という感動と同じ感想を抱いた。

みんな死ぬエンドは、そのガンダムを超えられないから生まれた自殺みたいな表現だと富野さんは仰っていた。
ただ、ガンダムを超えられないもなにも、「イデ」が明かされないまま、翻弄されて人類が滅亡する様は、ガンダムとはだいぶ異なるだろ!と思ったので、テレビ版も観て、ちゃんとこの作品の全貌を知りたい。

帯付きで貸していただいた

この「よくわかんなかったけど凄かったっす」というアホの感想を店長に伝え、彼の解説やより深い布教を聞きながら、もうちょっと咀嚼したい、です。
人頼みで申し訳ないが、昔のコンテンツは当時の文脈も込みの評価や演出が絶対あるので、身近にいるオタクの生き字引から盛大に学ばせていただくぞ!

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