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私にとって初めての純喫茶は三軒茶屋にある「喫茶セブン」だった。

Googleフォトで「三軒茶屋」と検索したら出てくるわ出てくるわ、学生時代の私。
思わず目を塞ぎたくなるような芋っぽさ。
俵型の推しぬいぐるみを両手にはしゃぐ姿。
「あの時は某ラップバトルコンテンツにハマっていたな…」と当時の熱狂っぷりを思い出すなど。

当時も今もビールが好きな私は、
キリンラガービールを小さいグラスに注いでぐいと一気に流し込み、料理を待った。
早くも1杯目にして頬を真っ赤に染めた私の前に現れたのは
オムナポ。
文字通り、玉子で包んだナポリタンだ。

ナポリタンの上に薄く敷かれた玉子。
この記事を書いている現在の外の気温は7度。
ナポリタンが私で玉子が布団なら、間違いなく寝ている間に風邪をひく。
冷める前に食べてしまおう。

くるくる…
もぐもぐ…
しゃきしゃき…

うまい!!!!!

どろりと麺に絡みつくケチャップと素朴な玉子の味。
そして口の中でしゃきしゃきと奏でる野菜たち。
ビールがうまい。

何故誰も「喫茶店=ナポリタン」っていう方程式を義務教育中に教えてくれなかったの??

それくらいノスタルジックな雰囲気の中で食べるナポリタンの美味しさに感銘を受けたのだ。

そして、これが私と喫茶店の初めての出会いだった
…という話。

それにしても、行ったのはもう数年前のことだから当時の写真があまり残っていなかったのが残念だ。
残っている僅かな写真に写る私の田舎者っぷりといったらそれはもう凄まじいが、
なんとなく輝いて見えた。
また学生時代に戻ったような気分で行ってみよう。

当時実家からはるばる約2時間かけて来た私からすれば、
今住んでいる所からしたらご近所さんだもの。

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