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【ココロの旅#29 】「リ-理解」-ワタクシの人生「イロハ帳」

 こんにちは、皆さんお元気ですか。明後日はお盆の最終日。子供の頃は、この日を境に季節の移り変わりを何となく感じていたように思いますが、
まだまだ猛暑日が続く現代、まずは体調管理に気を使う自分に苦笑してしまいます…

理解
~"わかる"ということは~

1)一般的意味

📖物事の道理を悟り、知ること。また、人の気持ちや立場をわかること。
🐐この言葉は日常生活で頻繁に耳にしますが、心なしか「ご理解をお願いします」のように他者に「状況をわかって欲しい」という意味合いで多く使われるような気がします。

2)ワタクシの旅

🤓改めて「理解」という言葉を眺めてみる:

「『理解』する」という表現は、本来の意味ではおいそれと使えないなと改めて思いました。物事の道理を完全に分かり、自分のものとしなければならない、何か覚悟のようなものが要るような・・・
そもそも「理(ことわり)」とは何なのか。ここで、まず躓いてしまう。
まるで子供のように脳内Q&A、

「"ことわり"ってなに?」ー「道理ということだよ」
「"どうり"ってなに?」ー「物事の筋道だよ」
「”すじみち”ってなに?」ー「『そういうようにあるべき』ということだよ」
「"そういうように"ってどういうこと?」ー「『常識』とかそういうことだよ」
「えーわからないよ!」ー「んー、大人になったらわかる...はず...たぶん」

思わず「わからないのによく他人にアレコレものを言ったり、話を聞いたり、何事もなかったようにできるよな。そも、わからないままで生きてても平気なんだな。」と、大人になっても、やっぱり、あまりよくわかっていない自分に苦笑しきりです。

無論、「ことわり」について学究すれば何かしらの答えは見つけることはできるでしょうが、ワタクシがこだわるのは日常の「ことわり」(「ことわり」が学問と日常に分かれること自体が理に適っていないとは思いますが)。

ワタクシにも、所謂『常識』はあると思いますが、面白いのは、人に出会えば出会うほど、共有されているはず(と思っている)の『常識』の枠が広がるというか、壊れるということが多々あります。
しかも、言語と文化をほぼ共有していると思われる他人と出会うと、却ってその己の『常識』に対するブレがハッキリ見えて面白い(笑)。
むしろ、言語などを共有しない人々の方が、真というか根源にある人間性(ヒューマニティ)を使ってのみ意思疎通が可能な場合が多いからか、細々したことはすっ飛ばして、本質(大事なこと、主要テーマ)について、何かすんなりと通じ合うことも多々あります。

一見、矛盾するようですが、『常識』を身に付けるには、より多くの多様な人々との対話が不可欠だと思いますし、その先の「理解」とは、ヒトに出された課題のように、都度、各々が自分なりに解いていくものかもしれません。「世のことわりを解している」のは天上にいる人々でしょう(笑)!

🐐学生時代、留学生に日本語を教えた際に「(教えた内容がわかったという意味で)理解しました。」と言われて、何だがこちらが襟を正すような気がしたのを覚えていますが、確かに「理(ことわり)」にはそんなパワーがありますね。

👬他者を「理解する」とは:

もう一つの「他者の気持ちや立場を理解する」ことについて、これも難しい。特に「他者の気持ちを理解すること」。これは「同情」とは異なると思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。加えて、ワタクシ自身が苦手な「共感」とも違うような。もっと理知的な視点から他者の状況や背景を見つめ、そこから「(他者の)気持ち」を推測し、自分なりに(←コレが重要)解釈することではないかと思っています。

🐐日頃、他者の気持ちに寄り添うというよりも、観察・解釈をしがちなワタクシですが、決してクールなわけではなくて、「わからない」を自覚し、物事を眺めることに努めているだけですので、どうぞご理解ください(笑)。


📑「話を聞かない男、地図が読めない女」について思うこと:

前回取り上げた「男女のリカイのゲンカイ」について書かれたこの本、記憶がまだ鮮明なうちにワタクシなりに思ったことを書き記したいと思います。

①「男女は、ホルモンや脳構造、社会的役割の差により、各々の行動様式には差異があり、時としてその差異がコミュニケーションや相互理解に不都合を与えている」ということがわかった。

②だが、①は差異であり、差別ではない。が、特に資本主義・経済優先社会においては、構造的問題としての男女差別として現れることが多い。
要は、現代社会の価値観が以下であることがその背景にあるのでは?

・「稼ぐこと」>「家族や他者を守り育てること」
・「物質的豊かさへの貢献」>「人間的つながりへの貢献」
・「単一なコミュニケーションを通じて得られた結果重視」>「多様なコミュニケーションを伴うプロセス重視」

③とはいえ、地球環境の変化、ICTの進化、生き方の多様化が誰にでも訪れるこれからの社会及び世界では、上記の">"が"<"になる。人類が各々の個体差を、自身の特長として自らを活かす世界へ、さあ飛び立とう!

🐐この本の題名を見たときに「男は"~しない"のに、女は"~できない"とは何ごと💢?」と思いました。そもそも原題が"men~don't" "women~can't"ですので、まあ正しく訳されていますが、"can't"という言葉が気に入りませんよねぇ、女性の皆さん?
確かに、ワタクシは地図が不得手ですが、目と頭で文字と図形と線は見えていますので、"can't=能力なし"はちょっと言い過ぎ。単に、面倒くさくて読まないだけなので、"women don't like to read maps"ぐらいにしていただきたかったです(笑)。

3)おまけ

職業柄、一時期、男女格差や男女平等にアンテナを張っていましたが、その時には、まさかこの本を読むとは思ってもいませんでした。題名からして、もう、反対勢力だと思い込んでいたので(笑)。優れた研究者や実業家の方は、反対意見こそ、むしろ、積極的に取り入れて自身の糧にされるそうで、これは見習わなくては...

<今日の美>

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