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#242読書から旅する(36)

久しく記していなかった読書日記…というか、まともに読書していなかった。実は、大書を読んでいたのだがむら気で遅々として進まず、先週読み終えた。
この本の日記はまた別の機会に。
今回はこちら。
頂点のサービスへようこそ リッツカールトンvsペニンシュラ 桐山秀樹著

特に理由はないのだが、最近よく「ペニンシュラ」の言葉をよく見聞きするため、図書館で「ペニンシュラ」をキーワード検索してヒットしたこの本を借りて読んだ次第。
2007年出版のこの本は、その年に相次いで東京に開業した両ホテル及び当時の東京の高級ホテル事情について書かれてある。私には両ホテルがもうすぐ20年にもなることが意外だったのだが、確かにここ5年のうちに開業した様々な高級ホテルから見ると老舗の部類か。

リーマンショック前に書かれたこの本でも、時代や経済状況によって高級ホテルの客層が変わってきていることが載っている。まずは日本の富裕層を取り込み、そして諸外国のビジネスパーソンや余裕がある観光客の呼び込みを図るということだったようだが、開業後直ぐに世界的な不況が襲った当時はどうだったのだろうか。
不況がひと段落したら、一気に日本ブームでインバウンドは急増、某パンデミックの落ち込みを経て、今はまた外国人旅行客は爆増しているが、為替の影響もあり両ホテルの宿泊客はほぼ日本人以外ではないかと思う。

高級ホテルに求めるものは、やはりサービスであるが、両者の違いというかユニークネスがプロの視点から書かれてある箇所が面白く参考になった。
出版年はかなり前になるが、両ホテルの個性を知るには良い一冊だと思う。

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