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#098映画鑑賞日記①

これまで色々な映画を見てきたが一切メモをとっておらず😐…これからはこのnoteに記していく🤗

今回はこちら、比較的最近の評価の高い一本。
3/20夜鑑賞「C’mon C’mon カモンカモン」2022年
https://happinet-phantom.com/cmoncmon/

公開当時、興味があったものの、主演俳優とモノクロ映画というのにちょっと躊躇した。しかも評判が良いというのも引っかかっていた。

前作「ジョーカー」のキャラクターやストーリーを引き摺って(失礼!)観客の期待に沿うようにわざわざ奇をてらった作りにしたのかと、邪推していた。
(私は「ジョーカー」を見ていないし見ない…)

「カモンカモン」の感想だが、モノクロであることの意味が私なりに分かった。主人公達の言動に集中できる仕掛けなのだ。ストーリーが準主役キャラクターの甥っ子の言葉、考え、行動がメインストリームになっているからだと思う。

現代の子供達のインタビューも、歴史的且つ世界中の良書の一節を読んでいるようで美しい。
また、ところどころで挟まれる書籍からの引用文も知的で良いが、甥っ子の頭の中にある言葉にできない「預言」の翻訳なのかもしれない。
映画鑑賞だが良書を読んだ気持ちになった。

演者の皆さんが良かったが、私は特に主人公の妹で甥っ子の母親が素晴らしいと思った。
それは、彼女だけが「役を演じている」と感じたからだが、彼女は家族や生活や社会や世界から「女性が求められていること/期待されていること/そうあるべきだとされていること」の全てを一気に体現していた。

主演のホアキン・フェニックスには好感を持っている。映画の中の(不遜なことは承知で)彼の「あぁ、あの人がねぇ」と感じさせるような人物像や彼の日常や人生を見聞きするようで、もっと言えば、成熟した大人の友人の話を聞いているようで、自分の人生を静かに噛み締めたくなるから。

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