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#167読書から旅する(20)

今回はこちら。

谷本 真由美(@May_Roma) 著
国連でも通じる 世界の非ネイティブ英語術

例の「世界のニュースを日本人は知らない」シリーズの著者の本だが、通じるというか「通じさせる」術が書かれている。

この本を読むと、仕事上で英語を使うが自信を持てない人(私自身を含む)は、もっとリラックスして伝えたいことをシンプルに話せばいいんだ、と良い意味で開き直れる。

天下の(?)国連職員(非ネイティブ)でもブロークンイングリッシュでも堂々と渡り合っているそうだから、一企業人なら尚更である。
そもそもネイティブは非ネイティブの「英語」に慣れているから、向こうはなんとか理解しようとするそうだ。これは、私には意外と盲点だった。

ただ、発音よりもリズムやトーンは意識した方が良いとも書いてある。これは私の解釈だが、一つひとつの言葉に注意を払うよりも、自分の言葉を伝えるにあたっての、その空気や雰囲気、言葉が表現できる舞台とでもいうかーをつくることが大切だということかもしれない。

「英語ができる」というのは、日本社会では、ある種、尊敬に値する要素とされるが、個人的経験からすると、日本社会から一歩外に出ると、この「できる」にはほぼ価値がないし、上手い下手はもっと価値がない。
あくまでも、コミュニケーションをとる意志があるかないかで判断されるように思う(これにも良し悪しはない)。
だから、こちらが単語だけの辿々しい英語で話しても、向こうは英語で普通にコミュニケーションを取ろうとしてくるわけだ。

ただ、この本の事例は、著書の経験や見聞した範囲であることを、「世界のニュース〜」シリーズ同様、頭の隅に置いておく必要はある。

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