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【ココロの旅#84】"スマホ"-素的視点から

 こんにちは、昨日は四月上旬で今日はこの時季らしい気温という、着る物や食べる物にいつも以上に気を使うこの頃ですが、その気温や天気を教えてくれるのも、スマホです。

~必需品以上の存在~

●電話今昔

私が子供の頃の電話とは、(片田舎に住んでいたせいもあると思いますが)ジーコジーコとダイヤルを回す、一家に一台の固定電話でした。
(親の世代やらその前の世代に遡ればこの固定電話が一家に一台ということすら画期的なことらしいですが!)

一台の電話を家族や同居人で共有する、という生活様式。
しかも、多くの人がそうだったと思うのですが、自宅や親戚、学校など大事な電話番号は覚えていた!これは凄いことですよねぇ。
よそのお宅は分からないのですが、少なくとも我が家は、電話は基本的に大人の物で、「電話する」という行為自体、子供の私には緊急時に限られていた感があり、電話番号も必要最低限の番号だけを覚えていたのだと思いますが(大人は電話帳を使っていましたよね)。

また、街角や商店には公衆電話。特にお店にある電話はぼてっとした愛らしい風貌の赤やピンク電話があり、それが緑色のカード&プッシュ式とスタイリッシュ(?)に変身したものの・・・もう、現代では、ほとんど見かけないという事態になってしまった。

数多の電話の進化(と人間の退化?)があり、今や、ヒトの生活というか、ともすると、「生き方」まで指南してくれる「電話を越えた電話」が、大多数のヒトの手にある現実。「スマホはインフラ」ということに対する異論はもはや少数でしょう。

私とて例外ではなく、ハイ、スマホ無しに一日を過ごすことはできません...プライベートでもビジネスでも(先日の体調不良で臥せっていた時も布団の中からスマホで仕事していた)もう手放せませんです、ごめんなさい。

が、このところ、スマホの中のとあるアプリの調子が異常に悪くなり、それが天気から経済、トレンドなど比較的よく見ていたニュース系のものだったことから、動かないと気づいた時に、何というか動揺する自分がいて、苦笑というか我ながら呆れてしまいました。
アプリは再インストールすれば良いのですが、こんなにもアプリにスマホに依存していた自分にドキッとしてしまいました。

世間では「スマホ脳」という本がベストセラーになっているとも聞きますが、私が初めてスマホ(iphone)を目にした15年近く前(中国成都に旅行した時に現地の若いガイドさんが既に持っていた)、ガラケーがそこそこ「使えるもの」になっていた頃でもあり、こんなおもちゃが???(sorry!)と正直思ったものですが、今ではiphoneなしには無能の人と化している自分(笑)。

で、この度のアプリの不具合による動揺とともに、こんな声も聞こえてきたのでした...

はて、はて、一体何なんでしょうか?

●素的視点から

在宅勤務中はスマホでラジオを流しながら仕事をすることが多いのですが、先日、たまたまラジオから、台湾のIT大臣オードリータンさんのお話が聞こえてきました。

多くの皆さんがご存じと思いますが、タンさんはIQ180超の天才、台湾のコロナ禍をITを駆使していち早く封じ込めた立役者でもあります。
そして、この方、スマホを持っていないことでも有名でガラケーをご自身でプログラミングして使用しているそうです。

ラジオで彼女がお話していたのは、

・「ヒト」が持つ感性、その感性をポジティブに皆が幸せになるように使うこと、その手助けを「技術」⇒「AI(彼女はAssistive Intelligenceと呼ぶ)」がするのです。まずは、ヒト、ヒューマニティありきなのです。

ラジオから聞こえたその声は、柔らかく、けれど、論理的でしなやか、所謂「女性性と男性性のベストミックス」とでもいうか、否、もうそんな表現すらも軽やかに超えた「ヒト」そのものでした。

それを聞いた不肖ワタクシ、「ヒトに還るぞ!」と、ちょっと覚醒した次第(笑)。あのアプリ不具合も、その伏線だったのかもしれないと捉え、スマホに触れる時間を減らすことにしました。

ただ、私のiphoneは相棒の側面もあり、例えば、写真撮影や読書という能動的知的活動には欠かせない。
そこで、ソトから提供される事柄に触れることを減らし、マイペースでこの優秀な相棒と仲良く「ヒト」らしいお付き合いをしていこうと思います。

<今日の美>

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