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【ココロの旅#89】"祈り"-素的視点から

こんにちは、自宅近所の木蓮が満開、清楚なドレスのような姿が印象的ですね。

●世界中が祈りを捧げた日

昨日は3.11、多くの方が祈りを捧げたのではないでしょうか。
それは、過去への追悼でもあり、未来への祈念でもあり、そして、今、我々が在ることへの感謝かと思います。

祈るという行為は美しい。
祈る姿そのものも美しいですし、祈りや祈りの空間にはある種の厳かさがあります。

一人一人の祈りは異なるのでしょうが、何らかの「幸福」を望んでいることは共通してあるのではないかと思います。
他者への嫉妬や恨みのようなものを望むにしても、これも突き詰めれば、

「私はこんなに苦しいのです。どうか私を助けてください。」

と、「己の幸福を祈っている」とも捉えられなくもない。

ただ、普通はこの類のものは「祈り」とは扱われませんね。
むしろ、その反対で宜しくないものとされる。

とはいえ、この嫉妬や恨みはしばしば顔を出してきますし、その都度、「この苦しみは、実は自身の幸福への願いなのだ」と冷静に、まずは己の幸福を願うことが大切…言うは易く行うは難しですね。

・・・はい、紛れもなくワタクシゴト、この暗いループ(というかトラップ)に陥らないようにと思うのですが、気が付くとまた嵌っている。

はて、はて、一体何なんでしょうか?

●素的視点から

先日、映画「食べて、祈って、恋をして」を観たのですが、この映画はもう10年近く前に公開されたヒット作、ご覧になった方も多いでしょうか。
私はタイトルと概要を知っていたぐらいでしたが、何の縁か、不意に手に取り観ることに。

ジュリア・ロバーツ演じる主人公の女性(エリザベス)が自身を見つめ直すために、「食べて@イタリア」「祈って@インド」「恋をして@バリ島」と、様々な体験をする物語ですね。

ジュリア・ロバーツのあの自然な笑顔が素敵なのはいつもと変わらないのですが、今回は、この映画から得た3つの言葉を皆さんにシェアしたいと思います。

いずれも「祈って@インド」で出会う米人男性リチャードの台詞:
(手元に映像がないので実際の台詞そのものはやや異なるかもしれません)

・葛藤の中にいるーそれは転機だ

・(エリザベスが恨みを抱いているパートナーに対して)相手に愛と光を送って忘れろ

・まずは自分を許すんだ

確かに、私たちは、ときに葛藤や苦しみに見舞われることもありますが、それは何かが変わる/を変えるタイミングなのかもしれませんし、相手を恨むよりそれ以上のパワー(愛と光=祈り)を送ることで自分の傷も癒えそうです。
また、それらがすぐにはできなくても、まずは、ありのままの自分を優しく抱きしめることの大切さ。
・・・家族や社会と断絶した過去を持つ、そんなリチャードの言葉にハッとしました。

そして、実は、これが最も個人的にはユーモラス且つ心に響いたのですが、エリザベスがリチャードのことをその風貌から
「あなた、ジェームス・テーラーみたいね」
という場面があるのですね。

その通りよく似ているのですが、ジェームス・テーラーといえば...
そうあの名曲「You've Got A Friend」!

「君/あなたが苦しいとき、いつでも僕/私の名前を呼べばすぐ傍に居るよ。だって友達なんだから。」

これこそが、まさに「祈り」なのでしょうね!

<今日の美>

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