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#187読書から旅する(23)

今週の本はこちら。

人間機械論 第2版 人間の人間的な利用
ノーバート・ウィーナー 著
鎮目恭夫、池原止戈夫 訳

ひょんなことから手にした一冊、タイトルが今のご時世ではPCにひっかかりそうだが…内容は機械工学と技術や機器を哲学・文学・心理学・歴史学などの観点から解説、説明し、社会学に帰結したものと読んだ。

私は、この本を読んでヒトと機械は写し鏡なのだと思った。相互補完というほど馴染みあっているものではないが、鏡に映る互いの「気になるところ」を人知で克服する歴史なのだろう。

私は文系出身なので、これはかなり雑駁な読み方だと思うが、ただ、DXやAIが日常となっている現代は、ヒトvs機械から既に『人間機械』ー両者の融合ーが前提の社会である。それゆえ、両者の輪郭線を今一度意識させるような事象(世間的には事件)が日々起きている。

その解を提供するヒントがここそこにある本である。
また、改めて教養・リベラルアーツの大切さを痛感した読書だった。

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