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【ココロの旅#76】"ワンちゃん🐶"-素的視点から

 こんにちは、カバー写真のユリは1週間前に蕾の状態で手に入れたもの。このところ比較的日が差し温かい日が続いたせいか、ようやく大輪の花が咲きました。なんだかホッとしました。

~ソーシャルスキルの達人!~

●どういう訳か…

日常的によくワンちゃん(『イヌ/犬』と呼ぶのがちょっとぞんざいな感じがするし、他に良い表現も思いつかないので便宜上こう呼びます)が近寄ってきてくれるのですが、愛想良く尻尾を振って嬉しそうな表情というよりも、私の何に興味を惹かれるのか、「ふむふむ」と神妙な顔つきで近づいてくるワンちゃんが多い。

幸い、吠えられることはないのですが、神妙な表情で頭から足元まで眺められると、なんだか品定めされているような、くすぐったいような、そんな気持ちになります。

私自身、特にワンちゃん大好きとか、飼っていた経験がある訳でもなく、嫌いでも苦手でもないですが、積極的に友好な態度で接することもないので、ワンちゃんからしたら、私に近づいて得られるメリット(優しく撫でられるやら一緒に遊ぶなどの実利)はほぼ無いはずなのに、首が苦しくなるのも厭わずわざわざリードを引っ張ってまで、なぜかこちらに近づこうとしてくれます。

買い物の荷物に反応しているのかとも思ったのですが、荷物があってもなくても、こちらがワンちゃんに気づかないまま手ぶらで散歩していても、向こうから足元に寄って来てくれるという。
結構好かれているのかなと嬉しい誤解もつい持ってしまいそうになりそうなのですが、実はこちらは接し方が分からず困惑している(笑)。
ワンちゃんからすると、「何だ、この愛想無し!」と思っているかもしれないのですが、それでも近づいてきてくれるのですよね。

はて、はて、一体何なんでしょうか?

●素的視点から

こんなことを思ったのも、先日ウェブ上で『犬に好かれる人の特徴3つ』という記事を偶々目にしたからでした。
その記事に拠れば、①優しい声で話かけてくれる ②テンポを合わせて寄り添ってくれる ③人工的な香りがしない、そんな人は好かれるそうです。

無論、これら以外にもまだまだ様々な特徴や条件があることとは思いますが、これら3つの内③しか適合しない私、ワンちゃんがわざわざ近づいてきてくれるのは「好き🧡」という感情からではなかったのかと苦笑してしまいました。

別の日、何気なくラジオを聞いていたら、とあるDJさんがリスナーからの『○○(DJの名前)さんのライバルって誰ですか?』という質問に答える様子が聞こえてきたのですが、その答えがとても秀逸でした。

「ライバルですかぁ?そうですねぇ、誰っていうか、ヒトではライバルいないんですねぇ。僕のライバルといえば、『イヌ🐶』なんですよ!」

思わず「え⁈」とPC作業の手が止まりましたが、続きを聞いてみると…

「いやね、彼ら(ワンちゃんのこと)って、直ぐヒトに好かれるし、その場を和ませるし、一所懸命に楽しませようとあれこれするでしょう?凄いですよねぇ、彼らには敵いませんけれどねぇ、我々DJも楽しませるのが仕事だから、ライバルというか見習うというか...」

なるほど。そうか、そうか!
このDJさんのユニークな感性にはいつも感心させられているのですが、今回ははたと膝を打ちました。

これだ、ワンちゃんが私に近づいてきてくれるのは。
品定め(ヒト定め)などと陰険で料簡の狭いことではなく、普段から単独行動の多い、今風にいうと『ボッチ』がちな私に対して、持ち前のソーシャルスキルを能動的に発揮してくれた(”おい、大丈夫かい?”という気遣い)のかもと思ったのでした。

そして、不意に『ワンちゃんはヒトにペットとして飼われる存在』ではなく、この社会をこの世界を創っている一員なのだと、誠に遅ればせながら気づいたのでした。
これは(私の場合ですが)「生きとし生けるもの」というような高尚且つ倫理的な事柄でもなくて、単に当たり前のことに今更気づいたという、褒められたことでもないお話です(笑)。

ワンちゃん好きな方/飼っている方にとっては人生の良き相棒・心の友でしょうし、ペットロスという言葉があることからも、頭では理解していたつもりですが、実感として気づいたのはこれが初めてでした。
思えば、初めて学校で英語を習った時、ワンちゃんやペットの代名詞は"it"だったと記憶していますが、実際にワンちゃんを飼っているネイティブスピーカーは"he/she"で表現していたのが印象深かったこともありましたねぇ。

前回のブログで「自由・平等・友愛」について書いたのですが、このワンちゃんの話もリンクしそうです…次回以降に思索を深めてみたいと思います。

<今日の美>

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