見出し画像

#227読書から旅する(33)

今回読んだ本は、若干、今事務所の仕事と兼ねたこちら。

日産、神戸製鋼は何を間違えたのか 今沢 真著

2000年代の企業不正、特に品質検査とデータ改竄についてこの2社の他に化学、金属大手のケースが載っている。筆者は新聞記者として取材にあたりレポート記事にまとめている。
なので、この本はタイトル通り「何」が主体、テレビ番組にありがちな「追跡〜」「真相追求〜」の体、読みやすく、不正・不祥事のストーリーが追いやすい。

一方で、事務所の仕事としては「なぜ起きたか」ということが知りたかったのだが、不正不祥事の背景はあまり記載がない。上位下達の社風や厳しいコスト削減と納期遵守など、一般的に想定し得る要因は書かれているが、それ以外はなかった。

であるので、「なぜ」については別の本を(確か、企業法務やコンプライアンスの権威といわれている)国広國廣弁護士の本を読む予定だ。

偶然だが、事務所の回覧に8月末発行の経済雑誌があったが、内容が「失敗」、要は、ここ数年起きた大手企業の不正不祥事もその対処についての記事だった。
記事内に日産が最近起こした別のケースが載っていたが、少し前には経営者のスキャンダルもあったし、まあ大変だなぁと思った。

ギリシャ🇬🇷の地図のような空

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?