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【ココロの旅#100】"出会い"-素的視点から

こんにちは、通算100号を迎えたこちらのブログ。前回のテーマではないですが、五里霧中とはいえ『継続は力なり』という言葉を頼りに、(個人的には)黙々と続けてきました。
お読みくださっている皆さま、本当にありがとうございます。

●自己に出会う-素的視点から

ここ数週間で次のような映画を観ました。

・ノマドランド

・私に会うまでの1600キロ

・マリーゴールド・ホテルで会いましょう

・バチカンで逢いましょう

タイトルを一瞥したら「要は"ココロの旅"というわけね」と軽くいなされてしまいそうですが(by whom?)、実は、選んだ背景は異なります、私なりに。

<ノマドランド>
アカデミー賞受賞の期待もかかる、今、最も注目度の高い映画ですが、珍しく封切直後に観ました。
ある高齢の米国女性が、家を街をこれまでの人間関係から離れ。バンで一人、広大なアメリカの大地を行くという物語に、行く末の自分を重ねてみたかったのかもしれません。
が、主人公の姿と己を比較して、足りないと痛感したのは、車の運転"能力(技術以前の問題)"は言わずもがな、圧倒的な人間力でした。

実際、この主人公のように、方々で季節労働者として働くということは、多様な職場に順応し、即仕事を覚え、多くの他者と仕事ができることが大前提、しかも、路上でトラブっても一人ということも多々あり
・・・これは相当な人間力がないと難しいですね。
我が身を振り返り、諸々「不足感」で満ち溢れました…

<私に会うまでの1600キロ>
この映画はある人に薦められたもので、邦題と主役の女優さん(リース・ウィザースプーン)からして、「30代女性の自分探し映画?」と高を括って見始めた一本(スミマセン)。
が、この映画からは、己の来し方を振り返ることになりました。

原題は「Wild」、主人公がこれまでの生き方を清算するために、文字通り一人でワイルドな道「パシフィック・クレスト・トレイル(米国=メキシコ国境から米国=カナダ国境までのトレイル)」を行くという、原作はノンフィクションの映画です。

以前、山歩きにハマっていたこともあり、大きなバックパックを背負って歩く主人公の外観に己を重ねたまではいいのですが、その主人公の「これまで」が、多少の外的要因があるとはいえ、かなりのやんちゃ、無軌道な青春とでもいうか(表現が古いな)。
程度の差こそあれ、ヤサグレ&自分で自分を縛り付けていた頃の自分を見せつけられたようで、「あちゃー」と目も当てらない気持ちになりました。
そんな主人公を包むのは、<ノマドランド>同様、大地や自然…
中学生時代の音楽で習った「大地の歌」を思い出しました。

<マリーゴールド・ホテルで会いましょう>
これは、他の作品を観たときに宣伝予告を観て惹かれたことと、出演者にジュディ・ディンチとマギー・スミスのクレジットがあったことから、期待度100%ワクワク気分で手に取りました。

主人公が皆、リタイア後の高齢者ということなのですが(ストーリーは若干奇想天外)、この映画で改めて感じたことは、他者の受容の難しさと大切さです。
主人公は全員英国白人、ひょんなことからかつて植民地だったインドに渡り色々な経験をするという物語なのですが、こちらが心配になるほどの差別意識や偏狭な固定観念が中盤まで続きます。

各々が自分に向き合わざるを得ない状況で、漸く、(色々な意味で)目覚める主人公達なのですが、この目覚めの過程にも既視感があるなと思いました。
自己を守るために他者に対して頑なであることは、益々自分を閉じ込めるし追い込むことになるよ…ジュディのあの笑顔とマギーの静かな表情から、そんなメッセージを受け取りました。

<バチカンで逢いましょう>
DVDレンタルショップで何度となく目に入るタイトル&主役があの「バクダッドカフェ」の主演女優さんであったことから借りて観ました。
・・・特に得たものは...???
ただ、EUとはいえ、各国に対するステレオタイプ(例:ドイツは生真面目で正確、イタリアは軟弱でいい加減、とか)あるものだと再認識しました。


ここ数か月、様々な"新しい"出会い/出逢い/出合い”があったのですが、
上述の映画も、そんな一つです。

I'll see you down the road ー また、この先で会おう

これは<ノマドランド>内の台詞ですが、私には、人生は自己と向き合い出会うことだと告げているように思いました。


<今日の美>

To My Beautiful Life!


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