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【素的視点から#003】「母の日」に思うこと

5月の第2日曜日、今週の日曜日は母の日
ー"お母さん、いつもありがとう"

新緑が目に鮮やかな季節になると、赤やピンクのカーネーションとともにこのメッセージをよく目にするようになります。
この日は、日本中、世界中が「お母さん」に感謝の気持ちを伝えるかのようにも感じます。

言語は異なれど、いわゆる「お母さん」の意味を持つ単語は、概して発しやすいもののようで、ヒトが最も早い時期に獲得する言葉の一つであることにはほぼ間違いないでしょう。

この「お母さん」、日常の社会生活はもとより、文学や芸術作品などでもその存在は大きい。
ある特定の個人としての「お母さん」というよりも、「お母さん」という言葉そのものの存在感には、原始的に我々が持つ万感の思いが込められているように感じます。

幸福感と愛情、恋しさと寂しさ、時には憎しみと哀しみ...

心身がどんなに屈強な人でも、「お母さん」の肉体から生まれ出でたのだという事実そのものに、
「ああ、やっぱりこの人にはかなわないなぁ」
という、ある種の敗北感のような、安堵感のような、そんな思いを無意識に背負っているのかもしれません。

この世界には、血縁繋がりの「お母さん」だけでない「お母さん」、また、ヒトの「お母さん」だけでない多くの「お母さん」もいます。

いずれの「お母さん」も、生命やモノ・コトの源泉であり、それらを育むとされている。

その究極は、なんといっても「母なる大地」そして「母なる地球」であり、
我々の立つ土台をつくり、空気と水をもたらす慈悲深い存在であることに間違いない。

我々ヒトの世で、争いや搾取、そして、あらゆる生命を粗末に扱う行為が横行しても、大地が即崩壊したり、全ての人類や文明が即存続不能になることはない。
時々、自然災害などで我々の身勝手さを戒めたりもしますが、その根源には生命をもたらし慈しみ育むという、なんとも言葉に言い表せない愛があります。
全ての「お母さん」へ

"お母さん、いつもありがとう"

今週末の母の日が、あなたの心に浮かぶ「お母さん」とともに、幸せに満ちた日となりますように。

<今日の美>

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