5/18 鼻の奥の世界

出勤前に、抗原検査をした。

抗原検査キットは、わたしの近所では、ドラッグストア的な薬局では売っておらずで、調剤薬局を案内された。調剤薬局でも、本人と同居家族のための最低限の数しか販売していないそう。調剤薬局の窓口で、しっかり説明を受けて、家に戻った。

検査するための一式が入ったセットは、理科の実験っぽくて、ちょっとわくわくする。手を洗ってから、薬剤のアンプルを開けたり液体を滴下したり、手順を進めて。いざ、長い綿棒のようなものを鼻に突っ込む。説明書には、「異物感を感じるところまで」と書いてあるのだけれど、長い綿棒を恐る恐る突っ込んでいくと、異物感を感じることなく、どこまでも入っていく。「そんなに入る!?」ってくらい、綿棒は奥に入っていく。余裕で10 cmはいったと思う。なんなら15cmくらいはいってた、かもしれない。「(鼻の奥ってどこ!?)」と不安になりながら手を進めて、でも異物感らしき異物感はないままに、「もう十分、鼻の奥、でしょう……?」と、綿棒を鼻の壁面?に擦りつけて5周した。

その後は手順通りに進めて、無事検査は終わり。検査器には、検査終了を示すピンク色のラインが1本。陽性のときにラインが出るはずの場所は反応がないまま。どうやら、陰性だったようだ。本当に、ひとあんしん。……わたしが「鼻の奥」だと思っているところが、本当に「鼻の奥」で、「鼻の手前」でなければ、だけれど。大丈夫、よね?

「鼻の奥」の奥行きが想像以上にありすぎて、綿棒を突っ込みながら、おののいた。まぁ、奥まで続いているのだから、落ち着いて考えたら、奥行きなんてあるに決まっているのだけれど。それにしたって、異物感がなさすぎた。「剣を飲む」芸があるけれど、あれの鼻バージョン、「剣を鼻に挿す」ができるんじゃないだろうか。やらないけれど。

ちなみに、鼻の奥の奥まで綿棒を突っ込んだ後は、鼻からさらさらの鼻水が大量に出た。テーブルの上が鼻水に濡れたティッシュでいっぱいになった。


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