4/28 送り出す

朝、アラームの音で起きて、「なんでアラーム鳴らしたんだっけ……?」と、頭の中が透明になった。数秒で、「いやいや! 普通に仕事!」と思い出した。思い出すまでの数秒、本当に頭の中が真っ白を越えて透明になっていて、その事実があとからじわっと怖くなった。ど忘れとかではなく、本当に何もない状態。データを探せないのではなく、データがない状態。「痴呆」の2文字が頭をよぎった。「ぼけるには、まだまだ早い、よね……?」と思いながらも、呆ける気配を今までで一番身近に感じた。

4月の最終出社日。同僚の(公式)最終出勤日、でもある。仕事終わりの時間に送別タイムがあり、お礼を伝えながら、いろいろあった2年ちょっとを思い出して、さびしい気持ちでいっぱいになった。

同僚は、片付けが終わらずだったそうで、結局ゴールデンウィーク明けも出社してくるとのこと。いたずらな表情でそう報告されて、少しさびしさがやわらいだ。けれど。

人の入れ替わりの激しい職場で。1番長くいっしょに働いた仲間だった。何人もいっしょに見送ってきた。自分が、彼女よりは早く辞めるんじゃないかと思っていた。それくらい、彼女はこの会社にいるのが当たり前だった。まさかわたしが見送る側になるとは。

次に卒業するのは、わたしだろうか。

さて、キリのいいところまで仕事も片づけて。ゴールデンウィークだ! 10連休! 仕事のことは忘れて、だらだらゆっくりするぞ〜!!!



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