3/30 過去の自分からの

年度末の末になってきた。

昨日今日と、思い入れの大きな仕事の現場2か所に仕事半分・プライベート半分で顔を出してきた。どちらにも、この年度末で移動される方がいるので、その現場での最後のごあいさつを兼ねて、現場みなさまにひさしぶりに会いにいった。

で、どちらの場所でも、とてもあたたかく迎えてもらった。「絶対、仕事の邪魔になってる」と思うくらいにしゃべったり、おみやげをもらったり、送別会に混ぜてもらったり、みんなで集合写真を撮ったり。いっしょに行った同僚に「あなた、みなさまに愛されてるねぇ」なんて言われた。たしかに単なる仕事上の関係をこえたつながりを感じた。数年前のわたしが仕事を頑張ったことによって、現場が完成しただけじゃなくて、わたしに仲間や友達ができていたことに気がついて、それに気がついた昨日の夕方からずっと胸がいっぱいになっている。感無量ってきっとこういう気持ちのことなんだろうな。

今日立ち寄った現場で、3年前、今の会社に参画して1か月の、まだ何もわかっておらずでてんてこまいだった頃の自分が書いた短いテキストを見つけた。「この場を訪れてこれを読んだ人が、少しでも元気になればいい」っと願って書いたその一節に、今日の自分が強く励まされた。

わたしは自己肯定感が地の底を這っていて、そういう自分から脱却したいともがいて、ようやく前を向くコツがわかってきた、みたいなここ1年なのだけれど。
昨日今日の「自分の仕事振り返り旅」で、やっと自分の過去の仕事をダメ出しベースではなく客観的に振り返れて、結果「いい場所ができたんじゃないかな」と自分でも(花丸まではいかずとも)三重丸くらいはつけてもよい出来だと思えて。仕事の成果だけでなく、仕事の過程で手に入れた・身につけたことや人とのつながりにも気がつけて。「わたし、ちゃんと、がんばってきてた」と、自分の仕事を認めて、誇れる気持ちが湧いてきた。ずっと、至らないところばかり目について、反省やダメ出しばかりしていたのに、やっと、やっとだよ。やっと自分の仕事を認められるところまでこれた。

過去の自分も今の自分も同じ人なのだけれど、昨日今日は、過去の自分が今の自分にとびきりのプレゼントを持ってきたみたいな、別の人な感覚がある。のだけれど、「自分が積み重ねてきた結果だ。受け取って問題ない」という自負のある過去の自分と、まだ自信のない今の自分とが、たしかに両方自分の中にあって。不思議だし、そんな自分をどこかおもしろがっちゃっているところもあるし、いつになく前向きでエネルギーに溢れているようにも感じるし。
今、「境目」にいるのかもしれないな、とうっすら感じている。「次」が来るか向かうかするタイミングなのかもしれない。って、何もないかもしれないけれど。

あとから振り返ったときに、「あれが転機だった」って思いそうな、そんな出張だった。

新幹線で東京に戻ってくるとき、道中のほとんどはうつらうつらしていたのだけれど、ふと顔を上げて窓の外を見ると、川があって、川べりにはたいてい桜が植えられていて、桜がちょうど咲いていてほとんど白に近い薄いピンク色がけぶっている様子が印象に残った。

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