9/17 ウイスキー蒸溜所見学

夫の趣味につきあって、ウイスキー蒸溜所の見学に行ってきた。

今回の見学は、最後にウイスキーの試飲がついているコースで、つまり、夫が試飲を楽しむために車ではなく電車移動だった。ついでに、だらだらした暮らしをしている私にとってはいつになく早起きしなくては、なスケジュール。
早く起きなきゃ、と思うと却って寝れなくなるもので。昨日は深夜3時過ぎまでは寝られなかったし、まともに寝れたのも3時間ちょっと。そんな、体調があまりよろしくない状況からのスタートな今日だった。どうにか予定通りの時間に家を出られて、胸を撫で下ろした。

夫は、特急電車に乗るのが初めてだったそうで、「新幹線みたいでおもしろい!」とわくわくしていたし、乗車してからもずっと窓の外の景色を眺めていた。私は行きの電車は半分以上の時間、寝た。やっと睡眠の不足分を取り戻した。

蒸溜所の見学は、お酒が飲めない私でも、とても楽しかった。
工場などの、一般の人は普段は入れない場所に入っていけるのがもうわくわくだし、ものづくりの現場には興味津々だし、大規模な生産を行うところでは大きさや数に圧倒されるし。
ウイスキーをつくる現場は、場所によって違う香りがしたり、温度も全然違ったり。五感をフルに使って現場を『体感』できる見学コースだった。
最後の試飲では、ウイスキーの原酒の飲み比べがあった。色も香りも味も全然違う。違うのはわかる。なのに、色はともかくとして、香りと味の表現が全然自分の内から出てこなくて愕然とした。まわりで「熟れたバナナのような」「メープルシロップみたいな」という声が聞こえてくると、やっとその要素が知覚できる、という有り様。なんでだろ、比較対象にできるサンプルが人と比べると自分の中に少なすぎるのか、単に自分の嗅覚や味覚の解像度が低いのか。もっと「これはナントカの香りを感じますね」とか言いたい(落ち着いて考えると、それは目的がおかしい……)。香りのチャートみたいなの、覚えようかな……。

お酒は弱くて量が飲めないので、試飲も舐めるくらいしか味わえていないのだけれど、それでも試飲した原酒の中で「これの味が好き」というのがあったし、おいしいハイボールの作り方を教えてもらって作ってみたハイボールは、たしかにおいしかった。「お酒に強かったら、夏の暑い日にこれをごくごく飲めたら爽快だろうな〜」と思った。

見学が終わって。夫は会社の人たちへのおみやげと自分用のウイスキーを買って、ほくほくした顔をしていた。今日の夫は、少し前にゴルフで日焼けをして帰ってきたのもあり、夏休みにわくわくしている小学生みたいな笑顔でいる時間が多かった。

私も、飲めなくても楽しかったな。また行ってもいいな。別の蒸溜所見学に行ってみるのもいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?