12/26 ごほうびの日

現場仕事、からの出社してから、同僚たちと忘年会。

最後の現場で、担当者の方と長い雑談をして、長年のお礼と、「ずっと、楽しかったですね」と言い合い。
現場で作業中、わたしの隣に立ったお客さまが、「ここは、選りすぐりの、選ばれたものが並んでいるのよ。大好きなの」とお友達らしき方におっしゃっているのが聞こえてきた。思わず顔をあげて、そのお客さまの姿を見てしまった。あたたかそうなケープを纏った、上品そうなご婦人だった。

そうなの、ずっと、大切に選んできたものたちを並べてきたの。わたしだけじゃないけど、歴代の担当者から引き継がれてきたものも含めて、大好きなものたちなの。

わかってくれて、好きでいてくれたお客さまがいて、仕事として最後に訪れたそのタイミングで、その「好き」をわたしの前で言葉にしてくれて。

ずっとがんばってきたごほうびだと思った。泣くかと思った。

現場仕事の最中に仕事のクライアントから不在着信があって、折り返したら「退職しますメールもらったから、慌てて電話した」と、直接話したいと電話をくれたのだった。
最早友達みたいにおしゃべりして、お互い近くに寄ったときには連絡してごはん行きましょう、と約束して、しんみりせず「よいお年を〜!」で電話を切った。

仕事での関係が終わって、友達になる予感がした。これもごほうび。

同僚たちとの忘年会もあたたかいごほうび時間だった。歴代、同僚たちには恵まれていたな。

2023年もだし、仕事も、総集編みたいな時間に入り始めた。
今年、よかったな、としみじみ思う今日だった。

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