3/29 失せ物出る

昨日の夜は、風の吹き荒れる音がひどくて、なかなか寝つけなかった。朝、起きても風はまだ強くて、風に押されるガラスの音や外で何かが転がっていく音が怖く感じていた。でも、スマホの天気アプリを見ると、強風は数時間後に吹き止むというようなことが書いてあった。最近の天気アプリの「雨は何分後に止む」などの予報が結構正確なことを知っている。風、止むんだなと安心したし、天気予報なんてなかったくらいの昔の人はずっと風に怯えていなければいけなかったなんてしんどい環境だな、などと思ったりもした。

そしてなんやかんや家のことをやっていたら、実際に風の音が止んだ。ちょっとだけ仕事をして、終わったら外に出ようかな、と思っていた。年度末な世の中、決算セールをやっているお店をいくつか知っているので、冷やかしがてらお買い物に行こうかな、と考えていた。のだけれど、仕事が終わったら、「もう今日は家で過ごそう、外に出なくていいや」という気持ちになった。仕事疲れしたわけではないのだけれど、外に出る支度が億劫になった。

最近、「大かたづけ」モードだ。断捨離まではいかないけれど、部屋をすっきりさせたい欲が高まっていて、普段は手をつけないところをかたづけるブームがきている。
リビングの自分の定位置であるベンチの横に、積読タワーがあって、もう最近は積読だけではなく小物もいっしょに積み上げてしまって安定感のなさがもはや積読斜塔になっているのだけれど、それを整理してついでに本棚の中にあるもう読まないであろう雑誌を処分して、棚の中に本を入れようと思って、積読斜塔を上から少しずつ整えた。2年くらい前に買うだけ買って失くしたと思い込んでいたタロットカードを発見した。やった。最近いろんな占いに興味があって、タロットも興味の範疇で、自分で占えたらたのしそうだなと思っていたので、過去の自分から「ほら、やってみなよ」とカードを差し出されたような気持ちになった。必要なものはタイミングのときにちゃんと自分の前に現れる。……って、単に自分が積むだけ積んで忘れていただけなのだけれど。でも、自分に都合のいいこじつけはそれで気分が上がればまぁいいのではないのだろうか。誰にも迷惑かけてないし。

実家から届いた荷物の中に、わたしが「そのうち買う」リストに入れていた本が入っていた。親(多分父)、わたしの興味の方向をよく理解してらっしゃる。
わたしが本好きなのは、絶対に親の本棚の影響が大きい。もう親元を離れてからの時間の方が長くなったというのに、うちの親はわたしが好きそうな本をドンピシャで選んで差し出してくる。そういうところ、いつまで経っても敵わないな、と思った。

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