2/18 『夢中』は『無中』かもしれない

昨日の夜から花粉症の薬を飲んでいる。薬のおかげか、今日はほとんど鼻水に悩まされることなく過ごせている(ただ、今日は、昨日はわたしと同じく鼻をずるずるさせていた旦那さんも特に症状は出てないから、単に今日の花粉飛散が少ないだけかもしれない)。たかが数ミリ四方の小さな錠剤が、160センチちょっとある体のどこぞにきっちり作用するの、薬に頼ることになるたびに、毎度感心する。もし、タイムリープすることになって高校生まで戻ることになったら、理科は物理じゃなくて生物をとってみようかなと思うし、もっと興味が湧けば一生懸命勉強して薬学部を目指すかもしれない。それくらいに、薬の作用や効き方には興味がある。

『夢中』という言葉の意味を、長年間違えていたらしいことに気がついた。「楽しくて、興奮していて、熱中している様」のような意味で捉えていて、「あなたが今まで夢中になってきたことはなんですか?」というような質問にあたるたびに、「興奮するほどの喜びを感じた経験、みんなそんなにあるの? わたしは、聞かれてもパッと思いつくほどもないけど……」と思っていた。
今日、ふと『夢中』の意味をネットで調べてみたら、「物事に熱中して我を忘れること」「正気を失うこと」と出てきた。『我を忘れる』を引いたら「物事に心を奪われぼんやりする」、『熱中する』は「ある物事に心を集中する」とあった。
『夢中』に『熱中』を含んでいると思っていて、『熱中』に『熱血』的なイメージを含めていたせいで、「そんな、『うおぉぉぉ!』みたいなテンションでハマったものとか、ない……」と思っていた、のだけれど。
「我を忘れる」「正気を失う」が「夢中」の正体・正確な表現なのだとしたら、よくよく考えたら、夢中になったこと、マンガに本にゲームに音楽に、いっぱいあるな……と、40年生きてきて、やっと気がついた。そんなわけで今日は夢中記念日(なんだそれ)。

土曜日のお休み、一昨日ダウンロードしたアプリのゲームに『夢中(我を忘れる・正気を失う)』になって、1日の時間の食事と家事以外の時間が全部溶けたよ! というお話……。
遊びながら、ゲームの設計が上手だな、なんてことをつい考えてしまう。ライフが切れそうになるタイミングで30分の無限ライフのプレゼントをもらえたりして、やめ時を見失う。消しものパズルゲームなのだけれど、ブロックを消したときの手に伝わる振動が楽しく心地よい。
遊びながら、どうやって消していくかの戦略を考えているようで、脳みそは実は何も考えていない無なのか瞑想状態になっている気がする。

『夢中』は『無中』、なのかもしれない。


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